コラム

秋山具義の「会食バカ」のススメ。

食べログ・トップレビュアー「うどんが主食」さんの「会食」ここだけの話。

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本邦初!「うどんが主食」さんに本格インタビュー

秋山具義:まずは僕が気になっていることです。「うどんが主食」という名前はキャッチーで素晴らしいネーミングだと思います(周りのコピーライターもみんな言っています)。どうやって思いついたのですか?その時に他に名前の候補があったのなら教えてください。

うどんが主食:『食べログ』に初めてアカウント作ったのが2008年で、その時のアカウント名は「yossy(よっしー)」だったんですよ。最初は近所の寿司屋とかラーメン屋を2軒くらいレビューとして書いたんだけど続かず、その後にうどんにはまっちゃって、高田馬場の『蔵之介』という讃岐うどんの店に1週間に5日か6日、昼夜昼夜、そこのうどんばっかり食べてたんですよ。

それで『蔵之介』を『食べログ』のレビューで書こうと思った時に「yossy」じゃつまんねぇなと思って、毎日うどん食ってるから、「うどんが主食」にしたんですよ。ただ、自分が5点つけても店の点数は上がらない、写真を何枚撮ってもトップの写真にはならないし、当時『食べログ』にあった足跡機能は誰が見に来たかわかるようになっていたんだけど、朝起きて見ても足跡がない…仕事から帰ってきてから見ても足跡がない…足跡ゼロってせつなくて…なんだこれ?なんとかならないの?と色々試行錯誤したことから「うどんが主食」は始まったんですよね。

秋山:最初はけっこう苦労して、せつなくなったりして、そこから努力して、今“食べログ”のトップレビュアーなんですね。このストーリーを映画化してほしいですね。全米が泣きますよ(笑)。

いろんな店に行くと「うどんが主食」ステッカーが、ある店にはこっそりと、またある店には堂々と貼ってあります。イギリスの街中の様々なところで社会風刺的グラフィティアート活動を行っているバンクシーと行動が重なると勝手に思っていて、未だ誰だかわからない覆面芸術家のバンクシーと、やはり顔出しをしていない覆面美食家の「うどんが主食」さんという点も似ていると思います。「うどんが主食」ステッカーが貼ってあるとその店の価値が上がって見える。バンクシーが描いた壁のアート的価値が上がるように。

うどん:ステッカーを最初に貼らせてもらったのが『鮨 さいとう』だったかな。『スタミナ苑』にも貼ってますね。そもそも販売するためのうどんの箱に貼るステッカーだったんですよ。みんなが思ってるほど自分では貼ってないんですけどね。いろんな人やお店にあげたステッカーを貼ってくれてたりもするので、どこにでも貼ってあるように見えるのかもしれませんね。バンクシーと比べられるのは光栄ですね(笑)。

秋山:「うどんが主食」さんの『食べログ』のページのトップに、「心から美味しいと思えるものが少なくなった、この頃(´A`。)グスン」と書いてありますが、その原因は何だと思いますか?

うどん:これは2年くらい前に書いたんですよ。僕の中で好きなのは寿司とか日本料理。あと、うどんとラーメン。特に和食店は自分が日本一だと思っている店は全部行ってるんで、それ以外の店は、美味いには美味いけど、美味いね…って思うくらいですね。

秋山:かっこいいなぁ。世界中のいい女を抱いちゃったみたいなことですかね(笑)。ちなみに日本一という和食の店はどこですか。

うどん:京味』、『鮨 さいとう』、『天寿し 京町店』ですね。僕はいろんなものが食べたいんじゃなくて、美味しいものが食べたいから、日本料理だったら『京味』に行ければいいと思ってるんですよね。それぞれの店主は個人的にも大好きだし、リスペクトしています。

秋山:和食の店は、そのレベルの店に達する新店がそうそう出てこないのはわかりますが、ラーメン店は毎日新しい店ができて、けっこう最初からレベルが高かったりする店も多くなってきていると思いますが、最近行って美味かった〜という店はありますか。

うどん:最近、横浜にはまってて、『地球(ほし)の中華そば』とか、『鶏喰(トリック)』とかすごく好きですね。

「うどんが主食」さんから、「会食」離れが進む若者へ

秋山:ここから本題です。「会食」と聞いてイメージすることはなんですか?

うどん:美味しくて、メンバーも自分の好きな人ばっかりで、楽しい食事会ですかね。

秋山:やっぱり基本ポジティブなイメージなんですね。ちなみに美味しいもの好きの仲間と「会食」するならどういう店を選びますか?

うどん:まず、店主をよく知っていて、「急だけどアレ作ってよ」だとか「人数ひとり増えちゃったんだけど、いいかな?」とか無理聞いてくれるところですね。それで、食事している時に店主も一緒になって盛り上がってくれるところがいいですかね。

秋山:20代の人から「会食」するとしたらどの店がいいか聞かれたら、コスパも含めてどんな店をオススメしますか?

うどん:数千円で美味しく食べれる店がいいですよね。渋谷の『高太郎』は予約とりにくいけどすごく美味しいです。遅めの時間だったらとれるかも。あとは、銀座の『PUKUPUKU いっぱし』とか、代官山の『Ata』とか、中目黒の『いふう』もいいんじゃないですかね。

秋山:仕事先のクライアントと「会食」するのに、高級割烹のようなかしこまったところではない店で、カジュアルだけれども喜んでくれて信頼される「接待会食」をするならどういう店がいいと思いますか?

うどん:カジュアルな接待で1万円超えてもいい感じだと、久我山の『器楽亭』とか、曙橋の『はらまさ』とか、荒木町の『和食 こんどう』とかすごく喜ばれるんじゃないですかね。あとは個室も使えるし本郷の『ジャンボはなれ』も超オススメですね。接待もうまくいきますよ、きっと。

秋山:最後に、「会食」離れ(そもそも最初からあまりしたことがない)をしている若者たちにメッセージをおねがいします。

うどん:今の若い人たちはお金を使うのに慎重になっていると思うんだけど、好きな人たちと美味しく楽しく「会食」するのは、それ以上の価値があると思いますよ。

秋山:「うどんが主食」さん、僕自身もめちゃくちゃ参考になりました。ありがとうございました。

「yossy」だったらここまでメジャーな存在になれなかったかもしれない。「うどんが主食」という、とってもキャッチーでクリエイティブなネーミングが美食活動を後押ししていると思いました。

「うどんが主食」さんのインタビューの中に出てきたお店で、僕も大好きでよく行っているのが『ジャンボはなれ』です。インタビューの中で「店主も一緒になって盛り上がってくれる」店が「会食」にいいとありますが、『ジャンボはなれ』の店主、南原範充さんはまさにそういう人です。

この連載では毎回「盛り上がりメニュー」を紹介しているわけですが、今回は、事前に予約しておかないと食べられない「牛ご飯」です!『ジャンボはなれ』はなんでも美味しい、肉の質も最高ですし、タレの味も素晴らしい。超好みの味です。中でもこの「牛ご飯」は、ここでしか食べられない超絶美味しい炊き込み御飯です。茶碗によそって、フライドオニオンをたっぷりかけて食べるのですが、至福です。自分の炊き込みご飯史上1位!

鍋の蓋を開けた時、みんな必ず嬉しそうな顔をします。この最強「盛り上がりメニュー」で、最高の「会食」になること間違いなしです。


【店舗情報】
焼肉ジャンボはなれ
東京都文京区本郷3-27-9 アンリツビル B1F~1F
電話番号:03-5689-8705
営業時間:17時~24時(L.O.23時)
定休日:不定休


『秋山具義の「会食バカ」のススメ。』は、月2回、金曜日にアップしていきます。
次回は、7月15日(金)を予定。お楽しみに!

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