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「CES2017」現地レポート①-マーケターが注目すべきポイントを解説!

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世界最大規模を誇るテクノロジーの祭典、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が、米国・ラスベガスで始まりました。すでに、多くのメディアから発信されるCESのニュースに触れた方も多いのではないでしょうか。今年で50周年を迎えたCESは、3800社以上の出展、世界150カ国以上の国から16万5000人以上の参加を見込む巨大なカンファレンスです。今年も、“アドタイ”な視点で現地から森直樹がレポートします。

※昨年のレポートはこちら

マーケターは、CESに注目するべきなのでしょうか?
答えは「Yes」です。

特にテクノロジー業界にいるわけではない。情報システムを担当しているわけでもない。最新のガジェットにも興味はない…。そんな、CESに興味をあまりお持ちでないあなたも、この「アドタイ」を読んでいるということは、何らかコミュニケーション領域や、マーケティングに関わっていらっしゃるとのだ思います。そうであれば、少しだけでもCESに興味を持たれることをオススメします。なぜならCESで発信される多くの情報からは、これから世の中が、テクノロジーによりどのように変化をしていくのか?その示唆を得られるからです。

日本で多く発信されているCESに関係する記事は、最新の家電、コネクテッドカー、自動運転、魅力的な新しいガジェットなどがほとんどです。しかし実際には、IoT、AI、ビックデータ、モバイルの未来、次世代メディアの動向と、それらのビジネスモデル、ライフスタイルなど影響など、たぶん読者の皆さんの日常のマーケティング活動に対しても多くの示唆を与えてくれます。

まずは、最初のキーノートに注目!

初日のキーノート(基調講演)にはメッセージがあります。これまでも、スマートテレビ、モバイル、IoTその年のテクノロジートレンドを反映するキーワードが発信された、注目のセッションなのです。さて、そのキーノートですが、今年はNVIDIAが担いました。

皆さん、NVIDIAをご存知ですか? NVIDIAは、米国の半導体メーカーであり、コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発・販売しています。そして、テクノロジー業界ではすごくこの会社が注目を集めています。

NVIDIAは、PCゲーミング市場で存在感を出していた会社です。最近は、自動運転技術、ロボットの認識技術、画像認識や音声認識などの分野で、GPUによるディープラーニングの技術が注目を集めるなかで、GPUのリーディングカンパニーであるNVIDIAが「AIコンピューティング企業」として、インテルやクアルコムなどと共に、テクノロジー業界の重要な位置を占めるようになりました。

基調講演で話す NVIDIA FounderPresident&CEO Jen-Hsun Huang氏。

次ページ 「今年はAIなのか?」へ続く