コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

市役所から広告業界へ その理由と今

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【前回のコラム】「私を変えた凄い人たち —大改訂・岡康道さん」はこちら

札幌で約3年ぶりに開講するコピーライター養成講座基礎コース(11期・3月17日開講)。これまでに本講座を受講したきっかけやその後について札幌で活躍する修了生3名に聞いた。

畑違いのすすめ

公園をつくりたい。それが、造園職として地元札幌の市役所に入った理由でした。経験した部門は、農業にはじまり、都市緑化、景観。畑違いというか、わたし、畑からやってきました。

4年前に制作会社でコピーライターになり、現在は東急エージェンシー北海道支社で営業をしています。なんだか場違いも甚だしいのですが、未経験から広告業界へ転職できたのはほんとうのこと。コピーや広告に興味をもちはじめた方に向けて書こうと思います。

目線を上げた先に

毎年4月にあるSCC賞の公開審査会の様子。
興味がある方はどなたでも参加できますので、ぜひ見にきてください!

社会人5年目の春でした。仕事帰りの駅で目に入ってきたのは、宣伝会議コピーライター養成講座のポスター。ずっと耳に残っていたテレビCMのキャッチフレーズや、大学の図書館で手にとった広告の雑誌、文章を書くことなど、もともと好きだったいろいろなことが、コピーライターという仕事に結びつく気がしました。気づくのが遅いです。迷いに迷ったあと、事業や広報物の企画にも役立ちそうだし、今しかないし、と人知れず申し込みました。

講座が始まってからもしばらくは、今の仕事に生かすために受けていると言い張っていました。コピーライターを目指しているなんて大それたこと、口にするのも憚られたのです。

ある日の講義の半ば。課題の添削がはじまりました。「まずはプロが書いたものを見てください」と説明してからスクリーンに映し出されたのは、きれいなポスター。画面が切り替わるたび、教室のあちこちで小さな声がもれました。

実は、紹介していたのは、プロの作品ではない。受講生のコピーを、ほんもののポスターのようにレイアウトして見せてくださっていたのでした。

当時は(今も)、ノートにうねうねと書きつらねた、コピーともいえないコピーをなんとか選んで提出するだけで精いっぱい。自分のコピーがかたちになるって、想像したことさえありませんでした。こんなふうに、ちょっと意表をついて、ひとを喜ばせること。広告の根っこにあるものって、すてきだな。そうしみじみ思った瞬間でした。

SCC賞を受賞したコピー。

制作会社でコピーライターになったのは、養成講座を修了して2年ほど経ったころ。その後、もっと広告全体のことを知りたい、と広告代理店に営業として転職しました。

講師の方には、コピーを添削していただいたり、ポートフォリオのまとめ方を相談したり、募集している会社を紹介してもらったり。実際にコピーライターになって活躍している同期の姿も、励みでした。今も札幌コピーライターズクラブ(SCC)などでよく顔を合わせています。

「コピーライターは、よく書く前に、よく聴く仕事。営業は貴重な経験になるはず」
大先輩から、こんな言葉をかけていただいたこともあります。

どんな経験も感情も、糧にできる仕事。遠回りだったとしても、その先にあったのがコピーでよかったと、わたしは思っています。

次回は7期(2007年〜2008年)の修了生で現在石屋製菓のコピーなどを手がけているティー・シー・ピーの鈴木拓磨さんです!

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阿部玲奈(あべれいな)

東急エージェンシー北海道支社に所属。北海道大学農学部卒業。2016年、SCC賞とSCC新人賞を受賞。宣伝会議コピーライター養成講座基礎コース札幌教室9期、西村佳也クラス修了。札幌岡田塾を受講中。

 

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