AIを利用した広告制作でもクリエーティブスキルは重要
デジタル広告を主に扱う電通デジタルにおいて、アドバンストクリエーティブセンター(ACRC)はデジタルとクリエーティブの融合をミッションに掲げている。その中でも、AIクリエーティブ開発グループは、AIを用いたクリエーティブ制作を支援するソリューションを担当。
具体的にはバナーの自動生成ツールなどを開発している。人間がつくったバナー広告の設計図をもとに、AIが広告原稿を生成、最後に人間が手直しをして出稿する。
同グループ所属の林氏は大学の専攻は理系で、リサーチ会社に勤務していた。その後、2017年に同社に入社。クリエーティブな仕事に携わりたいと考えていたが、実務ではコピーを書いたことがなかったという。そこで入社後はデータ部門に在籍しながらコピーライター養成講座に通い、基礎コースから上級コースまで受講した。その努力が功を奏し、2018年から現在の部署に異動。デジタルテクノロジーにも精通する経験を生かしながらコピーライターとして業務を行っている。
林氏は、業務の中で求められるスキルについて「コピーライティングなどのクリエーティブ力からプログラミングに関する知識など、多岐にわたります」と話し、講座での学びが役に立っていると語った。
「上級コースを受講しての学びは、多様な切り口のコピーを書けるようになったことと、自分が書いたものからコピーを選べるようになったことです。業務では、AIが生成した広告の手直しや画像の選定、さらに言葉を扱う業務全般に役立っていて、以前よりも簡潔に伝える資料をつくれるようになりました」(林氏)。
林氏は今後、「AIと真に協働できるクリエーターになりたいと考えています。講座で学んだスキルに加え、発想支援としてAIを活用して、より『人』が動くクリエーティブを追求していきたいです」と語った。
より新しい表現を磨くために、電通デジタルの林さんが受講した講座は……
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