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楽天、西友の株式取得完了 DX推進で実店舗の強化へ

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米投資ファンドのKKR(コールバーグ・グラビス・ロバーツ)と楽天は3月1日、ウォルマートが持つ西友の株式取得を完了したと発表した。KKRが65%、楽天子会社の楽天DXソリューションが20%を保有する。ウォルマートも引き続き15%を保有する。

西友の2020年の売上高は前年比5.6%増の7850億円だった。西友と楽天が共同で運営する「楽天西友ネットスーパー」の2020年第4四半期の流通総額は、前年同期比で約40%増と業績を伸ばしている。両者はコロナ禍でのネットスーパーへの需要拡大に対し、ことし1月には横浜市で専用物流センターを稼働開始。2021年内に大阪府茨木市でも新たな専用物流センターを稼働する。

西友の最高経営責任者は大久保恒夫氏。イトーヨーカ堂入社後、プライスウォーターハウスコンサルティングを経て、成城石井の代表取締役社長、セブン&アイ・フードシステムズ社長、セブン&アイホールディングス常務執行役員などを歴任した。デジタルトランスフォーメーションを推進し、「日本を代表するOMO(Online Merges with Offline)リテーラー」としてネットショッピングを充実させながら、実店舗の運営強化に務めるという。

楽天は2020年12月から、「西友馬堀店」(神奈川・横須賀)から、自動配送ロボットで商品を配送するための実証実験も進めている(写真はイメージ)