日本民間放送連盟（民放連）は2022年1月1日から、啓発CM「違法だよ！ あげるくん」の新作をオンエアする。シリーズではソーシャルメディアでの投稿や、視聴者から寄せられる意見、広告出稿時の視聴完了率の高さから、「反響の大きさを体感している」（民放連）と一定の手応えを得た。広告会社は博報堂、制作会社は東北新社。

新作の「違法だよ！ あげるくん」から

「違法だよ！ あげるくん」は、放送番組のインターネットでの違法配信を抑止する目的で、2019年度からテレビやインターネット動画サイトなどで広告を配信している。違法配信撲滅のためのキャンペーン自体は14年度に始めた。

「みんなのため」などと違法アップロードを正当化するキャラクター「あげるくん」に対し、警察の制帽のようなものをかぶった犬「トメ吉」が、「つかまるよ、マジで」とたしなめるのが一連のストーリー。

「未来からきたあげる」篇

「あげすぎさん1」篇

新作では、これまでと同様、「放送番組の無断アップロードは違法」というメッセージに加え、悪意の有無やアップロードする量の多寡は関係ない旨も伝えていく。新キャラの「未来からきた あげるくん」や、本気で違法配信する「あげすぎさん」も登場する。

新たに放送するのは3篇で、期間は1月1日〜3月31日。民放連会員のテレビ137局でオンエアするほか、各局が実施する有料、無料の動画配信サービスでも流す。

テレビ番組をインターネット上で公開する場合は、複製権（または録音・録画権）や公衆送信権（または送信可能化権）などについて、権利者から許諾を得る必要がある。許諾を得ずにテレビ番組をインターネットで公開すると、著作権法違反となる。