日本ハムの「シャウエッセン」は、従来の巾着型のパッケージを廃止。2月1日から新パッケージでの販売を開始している。新包装では従来に比べプラスチックの使用量を28％カットした。

シャウエッセンの新パッケージ。上部を絞った扇形の部分を省いた。

これに合わせ、同日からWeb動画を公開し、6紙に新聞広告を出稿した。

 
動画は、力士が引退の際にまげを切り落とす「断髪式」を模した「断髪披露パーティー」という設定。旧パッケージのテープが巻かれた扇形の部分を「まげ」に見立てている。スーパーの販売員やお年寄り、子どもまで、順にハサミを入れていく人々。客席では人々が大量のシャウエッセンを食べながらその様子を見守る。最後に日本ハムの関係者や開発メンバーが涙をのみながらハサミを入れ切ると、そこには新パッケージが。
 

2月1日には6紙（朝日、読売、毎日、産経、日経、北海道）に15段広告を出稿した。

 
企画を手がけた電通のコピーライター／CMプランナーの早坂尚樹氏は「37年間慣れ親しんだあの形とは、もうお別れ。エコなパッケージへと生まれ変わるために、巾着部分をまげに見立て、断髪式を行いました。言ってしまえばパッケージが変わるだけなのですが、だからこそあえて盛大に、真面目に、徹底的にやり切ることを意識して、力士が大きなシャウに変わっていること以外はすべてが本格的な映像にしました。公式感と内容のギャップが話題化につながると思い、日本相撲協会にも監修のご協力をいただいています」とコメント。

店頭やOOHも同じメッセージで展開している。

店頭に展開したOOH。