3月3日からは第二弾オンエア

キリンビールは2月24日、テレビCM「ビール、飲みませんか 松坂大輔×斎藤佑樹」篇が、Webでは160万回再生を突破したと発表した。2021年にプロ野球を引退した松坂大輔氏と斎藤佑樹氏が、「キリン一番搾り」を飲みながら語り合う内容で、2月17日に放送を始めた。広告会社は電通、制作会社は太陽企画。

キリンビールが「一番搾り」のブランドパーパス（ブランドの存在意義）として掲げる「やっぱりビールはおいしい、うれしい。」を表現したテレビCMの第一弾。YouTubeでは未公開カットを含めた13分のロングバージョンも公開した。

お酒によって人と人がつながる広告でほうふつとさせるのは、黄桜酒造が2007年にテレビCMや新聞広告で実施した、小林繁氏（故人）と江川卓氏の対談企画だ。今回の企画とは元プロ野球選手という共通点もあるが、異なるのは事件性。“空白の一日”に端を発するわだかまりが2人にはあった。

“空白の一日”とは、読売ジャイアンツが江川氏と入団契約を結んだドラフト会議前日を指す。その契約は無効となり、阪神タイガースが江川氏を1位指名。その後、両軍の間で小林氏と江川氏がトレードとなった……という経緯がある。広告会社は博報堂で、クリエイティブディレクターは宮崎晋氏。

「ビール、飲みませんか 松坂大輔×斎藤佑樹」篇はむしろ和やかで、斎藤氏からは「プロ入ってからは何を投げていいかわからない、何投げても打たれる気がしてますし……」と本音も飛び出した。鳴り物入りでプロ入りした共通点を持つ両氏だが、「平成の怪物」と呼ばれた高校時代から輝かしい経歴を持つ松坂氏と、「ハンカチ王子」の愛称で人気を博すもプロ入り後は不振にあえいだ斎藤氏。互いが互いをどう見ていたか、その胸中も明らかになる。

「ビール、飲みませんか」はシリーズとして継続予定で、3月3日には新たな2人を起用した第二弾のオンエアを始める。