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コラム

コピー年鑑と私

受験勉強で参考書を決められなかった人へ。(文・小島翔太)

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東京を中心に日本全国で活躍するコピーライターやCMプランナーの団体である東京コピーライターズクラブ(TCC)。「TCC賞」応募作品の中から、コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」の入賞作品と優秀作品を収めた『コピー年鑑』は1963年に創刊、2022年度で60冊目を迎えます。各年鑑はその時々の時代性を広告という側面から反映した貴重なものとなっており、特に、コピーに関してはバイブル的存在として受け入れられています。
そんな『コピー年鑑』をテーマに、本コラムではTCC会員であるコピーライターやプランナーが執筆。第9回目は、カロリーメイト部活シリーズなどを手がけられた小島翔太さんです。

大学受験の時、田舎の公立高校で情報が少なく、
周りの友達が いいよ!って言っている参考書が
全部良い参考書に見えて、参考書ばっかり買っていた。

どれでもいいからまず1冊を完璧にする方がいいよ!
と教えてあげたい。

大学3年、
入りたかったゼミに落ちてやることがなくなった。
みんながゼミを頑張る中で暇すぎて、大学の図書館によく行った。
就活とか将来決めるのにゼミは関係ねえだろ!と開き直って
図書館の広告コーナーでとりあえず1番分厚かったコピー年鑑を読んでいた。
分厚いし面白くてビックリした。

会社に入社して、
希望していたコピーライターに配属されなかった。
知り合いや同期がまだ載っていませんように、と祈りながら
図書室でちょっとサボってコピー年鑑を読んでいた。
自分の目の前の仕事との距離にクラクラした。

受験勉強と違ってどれだけ読み込んでも全然完璧にはならないけど、
最初に手に取った1冊が良い教科書で本当に良かったと思う。

小島翔太 こじま・しょうた
TCC2019年入会

1989年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。2012年博報堂入社。
2019年よりクリエイティブチーム「CREATIVE TABLE 最高」を発足。
マス、デジタル、など手法を問わず、コピーや映像やコンテンツが世の中にきちんと届きソーシャルでのリアクションが起こったり人が動くような施策を考えたい。
カロリーメイト部活シリーズ「夏がはじまる。」、SMBC日興証券「おしえて!イチロー先生!」、資生堂「たおりゅう」など。

※六本木「文喫」にて「ことバー Presented by TCC」が開催中です。
開催期間:2022年4月27日(水)~6月5日(日)
営業時間:9:00~20:00(L.O. 19:00)
観覧料:入場無料

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関連リンク
『コピー年鑑2021』東京コピーライターズクラブ (編集)