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4月の消費支出、実質1.7%減 一部化粧品はいまだ苦境続く

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4月の消費支出(2人以上の世帯)は、21年同月比で実質1.7%減の30万4510円となった。2カ月連続の減少。物価変動の影響を除いた金額。総務省が6月7日、発表した。

減少した費目は、「食料」が21年同月比実質2.1%減の7万7014円で、3カ月連続。野菜・海藻や魚介類が減った。また、諸雑費や交際費などその他の消費支出が同比4.7%減の5万2598円で2カ月連続。家庭用耐久財や家事サービスなど「家具・家事用品」が同比2.2%減で、3カ月連続となった。

増加したのは、シャツ・セーター類、洋服など「被服及び履物」。21年同月比で実質8.7%増の1万552円と、2カ月連続で増加した。国内パック旅行費、宿泊料がけん引して、「教養・娯楽」が同比5.4%増の2万8600円で、2カ月ぶり増となった。

食料では、冷凍調理品がコロナ禍前の19年4月と比べて実質37.4%増、チューハイ・カクテルも同比51.5%増で、いずれも前月から続いて伸長した。一方、食事代は同比22.3%減、飲酒代は同比63.4%減。

 

コロナ禍の影響が大きく出ている外食や一部化粧品では、「飲食代」が19年同月比22.3%の実質減、「飲酒代」が同比63.4%減。「飲食代」は21年同月比10.1ポイント、「飲酒代」は28.8ポイント改善した。


 

一方、化粧品では「ファンデーション」が19年同月比32.6%の実質減、「口紅」が同比57.1%の減となった。「ファンデーション」は21年同月比で0.4ポイント、「口紅」は1.2ポイント改善したが、大きな回復にはマスクを外すことが再び常態化する必要がありそうだ。厚生労働省は5月、マスクを外せる基準について公表している。

勤労者世帯の実収入は53万9738円で、21年同月比3.5%減。2カ月ぶりの実質減少。可処分所得は同比1.4%減の34万4126円で、2カ月連続の実質減となった。