コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

講座仲間による自主プレゼンで採用されたコピーが、広告賞を受賞!

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6月に発表された、札幌コピーライターズクラブ(SCC)賞。栄えあるグランプリに選ばれたのは、2019年11月開講のコピーライター養成講座上級コース(東京教室)内の自主企画から生まれた「オバラの補聴器」のキャッチコピーを含むWebサイトでした。講座の枠組みを超える自主企画はいかにして生まれたのか。2年越しの受賞にはどのような経緯があったのか。企画の発起人である諸橋謙介さんと、採用されたコピーを書いた高橋優太さんに伺います。

きっかけは、コロナ禍の閉塞感

——はじめにそれぞれ自己紹介をお願いします。

諸橋:IT商社の製品サポート部門で働いています。日々、言葉を使ってお客様とやり取りをする仕事であることと、もともとコピーが好きだったことから上級コースを受講しました。

諸橋謙介

IT商社勤務のエンジニア。2019年宣伝会議コピーライター養成講座上級コース修了。専門コース(谷山・井村・吉岡クラス新1期)修了。第57回宣伝会議賞ファイナリスト。趣味はDIYとNBA観戦。

 

高橋:デジタルマーケティング会社で働いています。クリエイティブ職というよりはプランナー職にあたりますが、自分の本領域以外のところにも挑戦してみたいと思い、養成講座は基礎コースから受けていました。

——今回、上級コースの受講生が講座の枠を飛び越えて企画した取り組みが、2年越しで札幌コピーライターズクラブ(SCC)のグランプリの受賞につながったとのこと。この取り組みの経緯を教えてください。

諸橋:せっかく上級コースを受けるなら、課題とは別に何かをしてみたいという思いがもともとありました。しかしそこにコロナが重なってしまい、さまざまなことが理想通りに進まなくなってしまった中、何か突破口を探す気持ちで「企業から実際の課題を募集してみる」という企画を受講生に提案してみました。そうしたら賛同してくれる人が多かったので、やってみましょうということになりました。

高橋:私もコロナで不完全燃焼な気持ちが続いていたので、諸橋さんたちの企画にはすぐに手を挙げました。私含め、全体で10人弱が参加していたかと思います。

高橋優太

デジタルマーケティング会社のプランナー。2019年宣伝会議コピーライター養成講座 上級コース修了。趣味は暴飲暴食。函館暮らしに憧れる。

 

諸橋:コピーの提案の仕方については、みんなで意見を出し合って考えました。チームとして珠玉の数本を提案したい派と、個々のスキルを上げるために個人戦にしたい派と、参加者の中にも両方いました。ただ後者の方が若干多かったこともあり、今回は個人戦としてそれぞれが自分の「推しコピー」と「準推しコピー」の2本を含む5〜10本を出し、それを私が取りまとめて企業に出すということになりました。

提案コピー55本中3本が採用に

——立ち上げが決まってからは、どのような流れで進みましたか?

諸橋:まず2020年4月に応募フォームを作成し、賛同してくれる企業の募集をSNSで開始したところ、すぐに2社からご応募いただきました。加えて応募フォームとは別に同じ受講生の方を経由してお話をくださった企業があったのですが、それが今回の受賞につながったオバラメガネさんでした。

——オバラメガネさんからは具体的にどのようなご依頼だったのでしょうか。

諸橋:「オバラの補聴器に関する、Webページ・店頭のバナー広告・新聞・チラシ広告などでの利用を想定したコピーを」ということでした。ご依頼をいただいた10日後にはもう、参加者8人による55本のコピーを提出しています。

オバラメガネさんからは「非常に参考になります」という温かいお言葉をいただきまして、このタイミングでオバラメガネさんと普段からお仕事をされていて、コピーライター養成講座札幌教室の講師でもあるアルファシリウスのコピーライター・遠藤誠之さんに、すべてのコピーのフィードバックもいただきました。広告に使用されるコピーが決まったのは提出からだいたい1カ月後で、それが高橋さんの「目立ったのは、笑顔のほうでした。」というコピーでした。

高橋:まさか自分が選ばれるとは思わず、驚きましたね。そこからまた約半年かけて形になり、12月にポスターとして実際に掲出されました。

諸橋:自分の立ち上げた企画がこうやって形になったんだなと、あの時は感無量でした。同時に、発起人の私のコピーじゃなくて悔しくもあったのですが(笑)、2021年の6月にオバラメガネさんからWebサイトの完成のご連絡と、そこに2つ新たにコピーを採用したというご報告をいただきました。それが私の書いた「『まだ必要ない』が、必要の合図です。」と「最近の自動車は、静かです。」でした。

高橋:Webサイトは2022年にSCCグランプリを獲り、制作者である遠藤さんのお名前の下に、コピーを書いた私たち2人の名前と受賞コメントも載せていただくというご厚意にも預かることができました。

オバラの補聴器Webサイトに2人のコピーが採用

上級コースは、知るだけでなく実践できる場

——上級コースの受講や今回の自主企画を通して、得られたものを教えてください。

諸橋:まず上級コースを受けたことで、根拠を持って一つひとつのコピーを書いていく力がついたように思います。基礎コースだと受講生が多いため、上位に選ばれるコピーにしか光が当たりませんが、少人数の上級コースでは良いものにも悪いものにもちゃんとフィードバックがもらえます。受講生もコピーに対して熱いメンバーが多く、まるで部活のライバルのように切磋琢磨できる非常に良い環境でした。

高橋:同感です。今日はたまたま私たち2人が代表して取材していただいていますが、共に学んだ同期の皆さんがいるからこうした結果が生まれたに過ぎません。企画に携わってくれた同期の皆さん、活動を許可してくれた宣伝会議さん、そして、コピーを採用してくださったオバラメガネさんとアルファシリウスさんに、この場をお借りして感謝申し上げます。

その上で今回の自主企画は、「講座の課題」という安全な枠を超えて、本物の企業の商業活動に関わっていくプレッシャーがありました。一連の経験を通じてとても実践的な学びができましたし、受講後は社内向けの提案書などでも「何をどう伝えれば、決裁者が理解を示して行動に移してくれるか」に意識が向けられるようになりました。

諸橋:私もお客様向けの資料を作成する際などに、消費者のインサイトを考えてから刺さる言葉を選ぶようになりました。そういう意味で、職種としてのコピーライターを目指す人だけではなく、本当に伝わる・機能する言葉を書けるようになりたい人にはうってつけの講座なのではないかと思います。

未経験からコピーライターへの転職、
転局試験対策、自主提案などの力を磨くには

 

コピーライター養成講座 上級コース

 

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