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グランプリは塵取りと箒 第2回「日本和文化グランプリ」決まる

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日本和文化振興プロジェクトは9月7日、第2回「日本和文化グランプリ」の結果を発表した。グランプリには、羅琪(ロ チ)氏による「塵取り・箒『Chiritori×Houki』」が選ばれた。

本年度の募集テーマは、「和文化、未来へ!」。グランプリ・最優秀賞1点には、副賞50万円ほか、指定のロゴマークの使用権利の付与、販路拡大のサポートが行われる。

ちりとりは、一本一本を手で松本箒の特別な形と合わせて形を整え、それに徳島の天然染料「藍」で染色したもの。箒は、第三代の職人が長年の経験を積み重ねた技術とこだわりをもって、自家栽培したホウキモロコシを材料として作った、世界で一つだけの箒だ。

グランプリを受賞した羅琪(ロ チ)さんは台湾出身。「伝統的な工芸は、この現代化が進んでいる社会では徐々に忘れられていっています。どうすれば伝統の工芸技術を新たな形で現代社会と融和できるかを常に考えています。私にとってのものづくりは、見た目だけでなく、生活の中に溶け込み、使用者と対話し、心を癒すものです。さらに、ものづくりの美しさを活かし、技術を伝えることもできると思っています。今後も素敵な伝統技術の魅力を忘れず、精進して次の世代へ伝えていけるよう努めます」とコメントしている。

日本和文化振興プロジェクトは、元文化庁長官の近藤誠一氏が陣頭指揮をとり、ユナイテッドアローズ名誉会長 重松理氏と、400年の歴史を誇る伊場仙14代目当主 吉田誠男氏が副代表を務めている。国籍居住地、年齢を問わず、和文化に携わる企業・団体・個人を対象に、日本が誇る優れた作品を顕彰するイベントとして当グランプリを開催した。

次回のグランプリは、今年11月に募集テーマを発表し、応募期間は11月~2023年5月31日で行われる予定だ。

その他受賞作品は、下記の通り。

準グランプリ
漆芸「Ether」(佐々木岳人)

酒器「和nagomiの酒器」(藤田和)

優秀賞
カウンターテーブル「Floating Boat Counter -舟のように浮かぶカウンターテーブル-」(児玉理文、石川大樹)

折りたたみ式正座補助椅子「patol stool SEIZA」(平山日用品店 平山和彦・真喜子)