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BOVA2023 映像制作の1分アドバイス、小野田玄さん「伝わる言葉を選び、人の声に耳を傾ける」

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10月1日に今年の課題が公開された、月刊『ブレーン』主催のオンライン動画アワード「BOVA(Brain Online Video Award)」。今回は広告制作の最前線で活躍する一次審査員の皆さんに、若手の頃の経験や、映像制作において意識しているポイントを聞きました。最後には応募者に向けての応援メッセージもお届けします。(本記事は月刊『ブレーン』2023年1月号からの転載記事です)。

第10回BOVA 一次審査員の皆さん
〈ディレクター〉大柿鈴子、小野田玄、隈本遼平金野恵利香洞内広樹
〈プランナー〉有元沙矢香小島翔太佐藤雄介水本晋平吉兼啓介

本日は、東北新社 OND°のディレクター 小野田玄さんのコメントを紹介します。

おのだ・げん

東北新社 OND°ディレクター。ストーリーテリングを用いた構成を得意とし、広告だけでなく、幅広い映像づくりに携わる。国内外のCM他、Webムービーやドラマ関連、ドキュメンタリーの脚本・演出も手がける。

 

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Q1. 若手の頃に「成長につながった」と感じた経験を教えてください。

具体的な経験談は思い出せないほどですが、国内外のいろいろな仕事をしてきた中で、たくさんのスタッフやクリエイティブ、キャストの方々と出会ってきました。

その出会い自体はもちろん、雑談やさりげない会話の中の言葉がなぜか心に刻まれていて成長に導いてくれていると感じます。本当にちょっとした一言なんですが、ふとした時に鮮明によみがえってくるんです。

面白いのは思い出す時々で解釈が変わったり、初めてそうかと理解できたり、今まさに必要な言葉だなと思えることが多いんですよね。何かに煮詰まったり、迷ったり、切羽詰まったピンチの時なんかに助けられます。

 

Q2.ご自身が演出をする上で意識しているポイントは。

前述の「言葉」の話にもつながりますが、伝わる言葉を選ぶこと・人の言葉を聞くこと、を意識しています。広告に限らず、ドラマやドキュメンタリーの現場でもつくり方や役割によって使用する言語が違うんですが、みんなでより良いものをつくり上げようという思いは同じなんですよね。

若い頃は、役割的にも自分で全部をどうにかしなければという思いやその過信によって、人の助言を受け入れず、強引な進め方や雑なコミュニケーションをしていたように思います。今思えば余裕がなかったんですね。こだわること=頑固になることじゃないんだと、常に自身の気持ちを律しています。
 

Q3. 動画制作を進める応募者にメッセージをお願いします。

独りで考えたりつくったりする時間が多く、自身のこだわりを存分に発揮できる機会だと思います。一方で伝えるべきメッセージ(課題)のために客観的な視点も必要です。

焦ったり固執したりせず、周囲の言葉に耳を傾けてみてください。それが自身の想定範囲を超えるきっかけになるかもしれませんから。

BOVAは2023年1月27日まで応募受付中です。
詳細はこちらから