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BOVA2023 映像制作の1分アドバイス、吉兼啓介さん「『見たことのない』&『見たい』企画になっているか」

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10月1日に今年の課題が公開された、月刊『ブレーン』主催のオンライン動画アワード「BOVA(Brain Online Video Award)」。今回は広告制作の最前線で活躍する一次審査員の皆さんに、若手の頃の経験や、映像制作において意識しているポイントを聞きました。最後には応募者に向けての応援メッセージもお届けします。

第10回BOVA 一次審査員の皆さん
〈ディレクター〉大柿鈴子小野田玄隈本遼平金野恵利香洞内広樹
〈プランナー〉有元沙矢香小島翔太佐藤雄介水本晋平、吉兼啓介

本日は、博報堂のCMプランナー/クリエイティブディレクター 吉兼啓介さんのコメントを紹介します。

よしかね・けいすけ

博報堂 CMプラナー/クリエイティブディレクター。1986 年山口県出身。主な仕事:日清ラ王「天使の兄弟」、日清「これ絶対うまいやつ!」、FCNT arrows「割れない刑事」、オープンハウス「座敷童子」「夢見る小学生」、日本郵便「手紙の部屋」、サントリー「ノンアルでワインの休日」、東京ガス「電気代にうる星やつら」など。

 
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Q1. 若手の頃に「成長につながった」と感じた経験を教えてください。

成長につながったなぁー!とその都度思うことはないのですが、今思い返すと、先輩方の無茶振りによって僕は成長できてきたのかもしれません。若手の時に海外撮影にひとりで行かせてもらったり。別件ではタレントが撮影に大遅刻したり。他では急に社長と直接対峙することになったり。数えればキリがありませんが、無理やり追い込まれた経験が今の僕をつくっていると思います。

窮地に立たされてどう解決するか?そのまま強気に打ち返すのか?柔軟に対応するのか?はたまた無視するのか?ということで、当事者意識を強く持った仕事は成長につながっています。

 

Q2.ご自身が演出をする上で意識しているポイントは。

まず、「自分が見たことのないモノか?」です。これは、なかなか実現するのは難しいのですが、新しさを含む企画はそれだけで良い企画だと思います。次に「自分が見たいモノか?」です。当然、企画にとびきりの新しさが無いことはしばしばあります。その時は、自分が面白がれる企画かどうか?が大事になってきます。

そうすると、積極的になるし、モチベーションが続いて粘れる。結果、出来上がるものが良くなると思っています。企画の時はもちろん、撮影で追加のセリフを撮ったり、編集でアイデアを言ってみたり。納品まで上記2点はつきまとってきます。

 

Q3. 動画制作を進める応募者にメッセージをお願いします。

商品の課題解決はもちろんするとして、それだけじゃつまらない。どーでもいいこだわりとか、個人の粘着質な想いとかがフィルムに体温を与え、滲み出る個性になっていくんだと思います。「ロジックより、マジックを。」僕の好きな言葉です。自戒の念を込めて。

BOVAは2023年1月27日まで作品募集中です。
詳細はこちらから