教育事業を展開するヒューマンアカデミーは、日本企業のリスキリングの状況や取り組みについて、国内の企業に所属する人事・研修担当者300名を対象に調査を実施した。調査期間は2024年12月16日~12月20日の5日間。
「取り組んでいる」「取り組む予定」が約8割
リスキリングの定義を「今後必要となる新しいスキルを習得するために行う、体系的な学び直し」とし、取り組み状況を調査したところ、「取り組んでいる」と回答した企業が64%、「現在は取り組んでいないが、今後は取り組む予定」が17%、「現在は取り組んでいないが、今後取り組むべきかどうか検討中」が10%、「現在取り組んでおらず、今後も取り組む予定はない」が9%という結果だった。
「取り組んでいる」「今後取り組む予定」の企業が81%にのぼることから、多くの企業がリスキリングの取り組みを前向きに捉えている様子がうかがえる。
優先度の高い職種は事務・管理系
職種を「営業系」「企画・マーケティング系」「事務・管理系」「クリエイティブ系」「IT・DX系」「技術・研究系」「販売・サービス系」「その他」の8つに分類し、リスキリングの対象となる職種を調査したところ、事務・管理系」が65%で最多となった。
一方で、「販売・サービス系」は33%であり「事務・管理系」の半分に留まった。
リスキリングで習得を目指しているスキルは?
各職種でリスキリングにより習得を推進しているスキルについては、「思考法(ロジカルシンキング等)」は全職種において40%以上の企業が必要性を感じていることが分かった。また、「DX関連」スキルは、職種間でリスキリングの推進度に差がみられた。
