パソコン作業に最適なファッションも開発
富士通クライアントコンピューティングは、ノートパソコンブランド「FMV」をリニューアルし、象徴となる新製品「FMV Note C」を1月17日に発売した。大学生をターゲットとし、若年層の価値観を取り入れるため、社内の若手をブランドマネージャーとしてプロジェクトを推進している。国内店頭PCシェアでナンバー1を誇る一方で、若年層への訴求に苦戦している現状を踏まえ、リニューアルをテコ入れの機会として巻き返しを図る狙い。
「FMV Note C」(オープン価格)。想定価格は17万9800円~20万円(税込)
若年層への訴求は以前から挑戦してきたが、うまくいかなかった。その理由として、会議室のメンバーの高齢化が挙げられる。そこで、感性的な価値観を追求したパソコンを開発するため、2022年に若手社員が中心となる新プロジェクト「FMV From Zero Project」を発足。2023年には若手社員がブランドマネージャーに就任し、製品開発を本格化させた。
経験の浅い若手だけでは失敗する可能性があると判断し、全社を巻き込んだ社長直下プロジェクトとしてスタートした。若手の独創的なアイデアと、コストや技術的課題など現実的な問題を擦り合わせながらプロジェクトを推進した。判断に迷う場面では社長が率先して決定を行い、若手が力を発揮しやすい環境を整えた。