1月27日、フジテレビは本社で記者会見を開催した
スポンサー企業へ謝罪 港社長は退任へ
フジテレビは1月27日、同社社員が中居正広さんと女性とのトラブルに関わっていると報じられた問題について開いた記者会見で、清水賢治・フジ・メディアHD専務取締役が「4月以降の広告セールスの交渉が止まっている」ことを明かした。民放キー5局が出資する「TVer」での配信広告にも、「影響が出ている」とした。
関連記事
清水氏は1月28日付で、フジテレビの新社長に就く。現職の港浩一氏は退任する。
スポンサー企業の不安払しょくについて、清水氏は、「第三者委員会の報告を待っていては、何の手も打っていないことになる。改善策を一つずつ検討している」と語るにとどまった。業績への悪影響について、具体的な数値は示さなかった。
会見にはフジ・メディア・ホールディングス/フジテレビジョン代表取締役会長の嘉納修治氏、フジテレビジョン取締役副会長の遠藤龍之介氏、フジテレビジョン代表取締役社長の港浩一氏、フジ・メディア・ホールディングス代表取締役社長の金光修氏が出席。
17時時点で、質疑の焦点がガバナンスや人事に集中。やや荒れ気味の展開に。会見の冒頭では清水新社長から広告スポンサー、関係者に対しても言及があった。
「フジテレビが視聴者の皆様、広告主の皆様、広告会社、ご出演者、制作会社、系列局など多くの皆様の信頼を失っている状況を重く受け止めている」「フジテレビには視聴者に喜んでいただけるコンテンツを届けたい、広告主の皆様のお役に立ちたいという熱意をもった素晴らしい仲間がいる。この仲間たちと新たな未来を築いていく」と述べた。
系列局や制作会社への補填を検討
テレビCMについては、1月20日時点で、テレビCMを差し止めた広告主企業は75社に上る。清水社長は、「広告制作会社や系列会社の関係者にも多大な影響を及ぼした」とし、「現在、AC差し替えの代金に関する考え方を営業局で一部示し始めている。今後、影響を最小限に抑えるため、真摯に取り組んでいきたい」と語った。
補填については「取引ごとにケースや契約内容が異なるため、個々の企業に対してきちんと説明していきたい」とした。
