リクルートマネジメントソリューションズは、営業系、企画・事務系、研究開発系などに従事する1226名に対して「職場における新入社員育成の実態調査」を実施。「育成機会前とその後の意識の変化」や「職場全体が連携して育成することのメリット」などの実態について公表した。
育成では心理面のフォローなどで苦労する傾向
新入社員の育成を開始してから、どのくらいの期間で新入社員の変化を感じるようになったかを聞く質問では、「3カ月程度」(33.9%)と「半年以上」(33.9 %)が多くの割合を占めた。
Q.育成を開始してから、どのくらいの期間で新入社員の変化を感じるようになりましたか(単一回答/n=1226)
また、「育成において苦労したこと」については、「新入社員のメンタルやモチベーション管理」(26.1%)が最多となり、ほかには「新入社員との間のギャップ(考え・価値観・経験など)」 (23.7 %)、「新入社員への効果的な関わり方や育て方(育成スキル)」 (16.2 %)が上位となった。
Q.育成にあたり、苦労したことは何ですか。あてはまるものを最大2つまで選んでください(2つまで複数回答/n=1226)
この結果から、育成スキル不足や時間不足に苦労する割合よりも、新入社員の心理的側面へのフォローや価値観などから生じるギャップに苦労する割合の方が多いと分かる。これに対しリクルートマネジメントソリューションズは支援策として、ただ育て方のスキルを学ぶ場だけでなく、新入社員の特徴とその背景にある価値観を理解しながら、日々接する新入社員との意思疎通がより円滑に進む周囲からのサポートが、育成担当者の苦労を軽減する可能性があるとしている。