ワールドパーティーが展開する傘ブランド「Wpc.(ダブリュピーシー)」は、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すヘラルボニーとのコラボレーション商品として、ヘラルボニーの契約作家が描くアートをデザインに採用した5種のビニール傘を発売。8月1日の一般販売に先駆け、4月10日から公式オンラインショップと直営店舗、およびロフト100店舗で先行販売を開始した。
コラボレーションテーマは『降れ、降れ、わたし』。ヘラルボニーの契約作家が描いた5種のアートがビニール傘を彩る。
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに、国内外の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、作家が描く“異彩を放つアート”をさまざまな形で社会に送り届ける事業を展開してきた。
福祉とアートの力で障害のイメージを変え続けるヘラルボニーと、傘を自分らしさを表現するファッションアイテムとして提案するWpc.の「ネガティブをポジティブに変換する」という価値観が共鳴し、今回のコラボレーションが実現したという。
降れ、降れ、わたし
雨が降る日も
陽射しが降り注ぐ日も、
作家が迷いのない筆で描いた
アートピースを掲げれば、
足どり軽く心も弾む。
行きたいままに、
生きたいままに。
フレ! フレ! わたし。
ビニール傘のデザインにはヘラルボニーの契約作家である三谷由芙氏の「りんごのブーケ」「おしゃべりなバラ」、輪島楓氏の「かえでのチョキチョキ」、福井将宏氏の「ナノハナ」、国保幸宏氏の「アサガオ」の5種を採用。傘の持ち手やパイピングの色はWpc.のデザイナーがセレクトした。
Wpc.は「ヘラルボニーの企業理念に触れるなかで『障害のある方は支援の対象ではなくビジネスパートナーである』という姿勢に共感。ビジネスとして一緒にものづくりができること、そして“健常者・障害者”という垣根をなくし、対等に働ける場を提供できることはブランドにとっても意義のある取り組みになると確信している。今回のコラボレーションを通じて、障害のある方々が対等に活躍できる場を広げる一助となること、多くの人々にポジティブな影響を与えることを目指すと共に、ひとりひとりの個性が輝ける素敵な世の中になることを願っている」とコメント。
またヘラルボニーは「迷いのない筆で描かれた作品たちで彩られたアイテムが、晴れの日も雨の日も、日々の気分や選択と向き合うきっかけとなれば。自身の『好き』を、自身の感性で選ぶこと。その行為が、単なる消費を超えた、ポジティブな意思表示につながる。本商品を通じて、そうした新しい価値観との出会いを楽しんでいただけたら」とコメントしている。
今回の先行販売では、Wpc.公式通販と直営店のほか、両社の理念に賛同した生活雑貨専門店ロフトも協力。全国100店舗で展開する。5月には日傘も販売予定。
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