現役コピーライター3人が主催「趣味としてのコピー展」第二弾が原宿で開催

実データ グラフィック 趣味としてのコピー展その2

コピーライターの安達岳(博報堂)、岩田泰河(電通)、水野百合江(東急エージェンシー)の3人による企画展「趣味としてのコピー展」の第二弾が、7月1日から原宿のハラカドで開催される。

「趣味としてのコピー展」とは、それぞれ別の会社に勤める3人のコピーライターが、独自に9つのテーマを定め、プライベートでコピーを書く企画。第一回は2月に下北沢の「本屋B&B」で開催され、2日間で1000人ほどが訪れた。

写真 趣味としてのコピー展
写真 趣味としてのコピー展
写真 趣味としてのコピー展

発起人は安達氏。実施の背景をこう話す。「おこがましいですが、もっとコピーでいろんなことができないかなと思ったことがきっかけでした。というのも以前、同期のアートディレクターが、その先輩のアートディレクターたちと個展をやっていて。そこには普段見ない作風のグラフィックが展示されたり、販売されたりしていました。単純にうらやましく、またなぜコピーには展示がないのかと疑問に思ったんです。そこで、普段とは違う社外のメンバーと、普段の仕事とは違う環境でコピーを書くことに。それが成長に繋がることも期待していました」。

前回設けた9つのテーマのうち、今回の開催に向けて5テーマを刷新。新たに500本(1テーマにつき100本)のコピーを書いたという。そのうち「コーヒー」というテーマは、前回の開催がきっかけとなった。

「前回、初日に来てくれた方から、『大阪の駒川で福祉施設を運営しています。今度、障害者がバリスタのコーヒー店をつくるので、ぜひお力を貸してください』とお声がけいただいたのがきっかけでした。『かわいそうだから、買ってあげよう』ではなく、だれがつくろうと、良いものにはしっかりとその対価を払うという方向に変えなければ、福祉は成り立たなくなります。だから働き方やケアの形を変えることで、新しい福祉のかたちをつくりたいんです」と相談を受けました。そんな気持ちに応えるために、今回は『おいしいコーヒーを淹れてくれる、障害者の方が働くコーヒー屋さんのコピー』を考えることにしました」(安達氏)。

会場はハラカド3階の「STEAM STUDIO」。開催は7月6日までの6日間を予定している。

「『ひとつの商品にひとつのコピー』という広告の世界において、普段は日の目を見ることのないことばの数。それは、切り口の幅でもあります。ぼーっと見ていただくだけでも、面白い展示になっていると思います」(安達氏)。

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