「食べる」だけでなく「飾る」も キットカットのクリスマス戦略、「niko and …」コラボ雑貨を展開

節約志向にも対応した限定商品

ネスレ日本は11月4日、クリスマスシーズン限定商品「キットカット ホリデイサンタ」の発売を開始した。2022年から販売を続けているサンタクロースデザインのキットカットで、今年も登場から注目を集めている。発売に先立ち10月28日からAmazonで先行予約販売を実施したところ、一部商品が在庫切れとなるほどの人気を博したという。今年は、プレゼント交換やパーティーシーンに適した「ツリーボックス」「パーティーボックス」など、新たに3種類のアイテムを追加した。

アダストリアが展開するファッションや雑貨などのブランド「niko and …」とのコラボレーションも実施。ドリンクメニューに加え、コラボ雑貨も展開し、飲食だけでなく飾りつけなどを含めた“クリスマス全体での体験価値”を高める狙いだ。

クリスマスの飾りつけとしても訴求する「キットカット ホリデイサンタ」

クリスマスの飾りつけとしても訴求する「キットカット ホリデイサンタ」

「キットカット ホリデイサンタ」は、カジュアルギフトとして高い人気を誇る。日本では近年、季節の贈り物が形式的なものから、身近な人へ気軽に贈る傾向へとシフトしており、これまで受験や応援のメッセージツールとして親しまれてきたキットカットが、新たなギフトシーンに応える形で展開されている。

ネスレ日本によると、今年のクリスマスは物価上昇を背景に節約志向が強まると予測される。さらに大型連休を控え、支出を控える傾向が見られるほか、年末の忙しい時期であることから「手軽に準備したい」というニーズが高まるとみている。

こうした背景を踏まえ、今年のテーマは「“サクッ”と簡単ホリデイ気分」。カカオなど原材料の高騰が続く中にあっても、昨年から販売している商品の価格を据え置き、節約志向の消費者に配慮した。新商品の「ツリーボックス」や「ハートオーナメント缶」も税込1080円に設定されており、ネスレ日本 コンフェクショナリー事業本部 コマーシャルデベロップメント部の今井りさブランドマネージャーは「カジュアルギフトの予算は1000円前後が多い」と説明。新商品もその価格帯に収まるよう設計したという。

商品構成は、自分用や配り用に最適な「小袋」タイプ(税込540円)、家族や職場などでシェアできる「大袋」タイプ(同1080円)に加え、プレゼント交換にぴったりの「ツリーボックス」(同)、ツリーの飾りつけにも使える「ハートオーナメント缶」(同)を新たに展開。さらに、持ち寄りパーティーに適した35個入りの「パーティーボックス」(同3000円)も追加した。個包装には「Xmas!」「Thx!」「For U」など6種類のメッセージがデザインされ、裏面には手書きメッセージ欄も設けられている。

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