熊本県のPRキャラクター「くまモン」の高級テディベアが、ドイツの高級ぬいぐるみブランド・シュタイフ社より12日に発売され、わずか5秒で完売した。合計1500体を日本の輸入販売元リヤドロジャパンを通じて販売。公式Webサイトで12日午前0時から予約を受け付けたほか、東京などの一部百貨店でも販売されたが即時売り切れた。取り扱い予定のなかった百貨店からも「販売したい」とリヤドロジャパンに要望が相次いだという。
“テディベアくまモン”は全長28センチ。モヘア素材で、手足や頭を動かすことができる。耳にはトレードマークのシュタイフのタグが付き、足もとにKUMAMONの名前が入っている。価格は2万9400円(税込み)。
異色のコラボが実現したのは、熊本市議会議員の田尻善裕氏の働きかけによるもの。「熊本を世界の人に知ってもらいたい」との想いから、単身ドイツに渡りシュタイフ社に“テディベアくまモン”を直談判した。田尻氏はブログ記事にて、その経緯を明かしている。「元々、熊本を世界の人に知ってもらうのはどうすればよいか。くまモンがテディベアになったら面白いなと思ったのがきっかけで、調べてみたら、あのウォルトディズニーが最初にミッキーマウスを作るとき、ドイツのギンゲンへ行きシュタイフ社へ製作を頼んだ事を知りました。シュタイフジャパンへ交渉に行ったところ、作るかどうか権限はドイツですと言われ、ならばと単身初ドイツへ。エコノミー症候群で、初日死ぬかとの思いを経験しながらも、シュタイフ社との会談は和やかに話が出来ました。 実際、現実になってみると反響の大きさにやっぱり驚いてしまいます」(田尻善裕氏公式ブログ記事「くまモン テディベアになる」より)。
昨夏から3~4カ月かけて開発。くまモンのぽっちゃりした体形を忠実に再現できるよう試作を繰り返した。再入荷や追加注文などについては現在未定。近日中に追加情報を公式ホームページを通じて発表する予定だという。くまモンの経済効果は293億円(昨年の関連商品総売上げ)と言われているが、まだまだ勢いが続きそうだ。
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