「広告は時代の象徴だからこそ、時代から逃げることはできない」 ―今年のACC賞の方針を発表(杉山恒太郎氏/同賞審査委員会・委員長)

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社団法人全日本シーエム放送連盟(以下、ACC)は5月23日に通常総会を開催し、第51回ACC CMフェスティバルの開催をはじめとする平成23年度の事業計画を決定した。これを受け、翌24日に各委員会の委員長が参加し、記者懇談会が開かれた。

すでにACCでは、3月に起きた東日本大震災を受け、今年のACC CMフェスティバルのスケジュールを例年より3カ月遅らせる旨、発表している。これについて、同賞の審査委員会委員長を務める杉山恒太郎氏(電通・取締役)は、「震災に原発問題と未曾有の災害を受け、価値体系が大きく変化している。広告は時代の象徴であり、だからこそ時代から逃れられないもの。震災による社会的影響を反映したCMについても審査の対象にしたい」と話した。

本年度はテレビ、ラジオとも2010年7月1日から今年9月30日までに、社団法人日本民間放送連盟に加入している放送局にて、初放送されたCMが募集対象となる。杉山審査委員長は「今年の夏は日常生活でも、企業活動でも、節電が大きなテーマとなる。こうした社会環境が、広告にどのように反映されるのかなど、見ていきたい」と話した。

審査結果の発表は12月8日、贈賞式・記念パーティーは、翌2012年1月中旬に開催の予定だ。贈賞式についても杉山委員長は「震災直後、世の中からCMが消えた。それによって、逆にCMの役割や力が見直された面もある。こうした状況を反映し、今年度は“役に立つ贈賞式”をテーマに、企画を考えていきたい」と話している。


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