東京メトロ表参道駅で、29日に開幕するロンドンパラリンピックに出場する日本代表選手の写真展が開催されている。日本パラリンピック委員会、国際パラリンピック委員会の公認の写真展「PORTRAITS FROM PARALYMPICS」である。場所は、改札からスパイラル、青山学院に向かうコンコースのADウォール。通常は広告が掲出されるスペースだ。
これらの写真を撮影し、個人として展覧会を企画したのは広告やファッション写真も手がけているフォトグラファー 宮本直孝さんだ。以前に国連WFP(世界食糧計画)が進める「学校給食プログラム」への支援を呼び掛けるための「赤いカップ運動」の一環として行われた「WFPチャリティ写真展~Fill the Cup with Hope~」で撮影をしたことが、今回の写真展につながっている。その後、運動をさらに広げるためにオリンピック選手の起用を検討するなかで、パラリンピック選手の存在自体が強いメッセージになると考え、自ら各協会・団体に交渉。それぞれの協力を得て、個人として選手たちのポートレートの撮影を開始した。
撮影当初から写真展を想定していたが、場所などは決めていなかった。「パラリンピックを見に行こうと思う人は決して多くはない。写真展も同様です。でも、できるだけ多くの人に見てもらい、記憶に残してほしい」。そう考え選んだ場所が、人通りの多い表参道の駅構内だった。現在、そこには16競技20人のポートレートが並んでいる。「写真を見てくださる方に伝えたいのは、選手たちを応援しましょうというだけでなく、この思い通りにならない世の中で、一見不公平だらけの世の中で、その運命を受け入れ、乗り越え、そして与えられなかったか、失ったかしたもの以上のものを得たひとたちから、何かを感じ取ってください、ということです」。
一般の人はもちろん、特に広告などの仕事に携わる人には是非見てほしい、と宮本さんは話す。「日ごろ広告の仕事で培っている能力は商品を売ること以外に、もっと使えるはず。この写真展が世の中に影響を与えたり、社会を動かすようなことを考えるきっかけになれば」。写真展は9月2日まで表参道駅構内で開催されている。
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