AKQAが、日本オフィスを開設。クライアントはナイキと日産。 ―レイ・イナモト氏インタビュー。

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来日したAKQAの創設者/CEOのアジャズ・アーメッド氏(左)とレイ・イナモト氏。

来日したAKQAの創設者/CEOのアジャズ・アーメッド氏(左)とレイ・イナモト氏。

「Digital Agency of The Year」 を受賞するなど、デジタル領域に強みを持ち、今年6月にWPPグループに加わったクリエイティブエージェンシーのAKQAが、世界で11番目となるオフィスを東京に開設する。

アジアのオフィスは2006年に開設された上海に続き2番目。開設時のクライアントはナイキと日産自動車。東京オフィス開設時のメンバーは10名。現在、デザイン、ストラテジー、クリエイティブ、プロジェクトマネジメントのスタッフの採用活動を進めており、2013年の前半で30名の採用を見込んでいる。来日したAKQA、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのレイ・イナモト氏がインタビューに答えた。

――このタイミングで東京オフィスを設立した理由は?
ナイキと日産という2社のクライアントの仕事があり、東京にオフィスを開設することになりました。東京オフィスではグローバルブランドの日本市場進出、日本企業のグローバル進出、双方に関わっていきたいと考えています。その意味でも、開設当時のクライアントがナイキと日産の2社であることをとてもうれしく思っています。
日本発の素晴らしいクリエイティブを世界に発信していきたいですね。

――AKQAは企画の実現にあたって、かなりの部分を社内で制作するエージェンシーという印象を持っているのが、開設時のメンバー10人という体制は十分?
2006年に立ち上げた上海オフィスは。現在約80名いますが、設立当初は15名前後でした。東京オフィスも、すでに夏ごろからナイキの仕事が始まっていますが、外部の制作会社とも協力しながら仕事を進めているので、十分な体制だと思っています。

――東京オフィスの場所は決まっている?
今、まさに探しているところで(笑)。今日も、明日も候補となっているオフィスを見る予定です。

――レイさんは「広告の未来は広告ではない」という主張をされています。
先日、とあるイベントで「企業は今後、何をしていけばいいでしょうか?」という非常に大きな問いを投げかけられました。その問いに対し、僕は「何をすべきかについての答えは、すぐには出ないけれども『広告はやらないほうがいい』と返しました。

確かに、広告は売り上げを伸ばすわかりやすい手ではあるけれど、それだけに“効果があるもの”と思い込んで、そこで思考停止してしまう危険性があるように思うのです。広告という手段を一度、手放してみて、ゼロからブランドと消費者をつなぐ方法を考えてみると発想も広がると思います。これまでのエージェンシーは「360度のコミュニケーション」を提唱していましたが、僕は、これから必要とされるのは「365日のコネクションである」と考えています。また、デジタルテクノロジーはコネクションづくりに有効に機能するケースが多いですが、かといってデジタルに固執する必要もありません。

巨大プラットフォーマーが全世界で消費者との接点を拡大させ、消費者がプラットフォーム上で大きな時間を費やすようになった今、ブランド自体もそうしたプラットフォームと戦っていかざるを得ない。厳しい時代です。しかし、企業・ブランドも自分たちの社会における役割、価値は何かを見つめなおせば、365日コネクションできる核となるストーリーが見つかると思います。



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