テクノロジーの発達やデジタルデバイスの浸透により、人々は24時間365日、常にネットに接続し、日々膨大な情報に接触するようになった。
アクセスできるチャネルが増え、接触する情報が増えれば増えるほど、情報・コンテンツに対する人々の要求は高くなっていく。
自社の情報やメッセージを消費者に受け取ってもらい、興味・関心を持ってもらうために、また企業へのロイヤリティを高めたり、購買行動に結び付けるためには、企業はその情報を質が高く魅力的なコンテンツの形に変えて届ける必要が出てきている。
米Content Marketing Institute(CMI)の調査によると、BtoB企業のマーケターの93%(昨年は91%)が、またBtoC企業では90%(昨年は86%)が何らかの形でコンテンツマーケティングを実践しているという。(CMI「B2B Content Marketing 2014」「B2C Content Marketing 2014」)
BtoB、BtoCを問わず「コンテンツマーケティング」への注目が高まる中、米アドバタイジング・エイジ誌は今年2月、エージェンシーや企業のマーケティング担当者191人を対象に、コンテンツマーケティングの実施内容や課題について聞く調査を実施した。
調査の結果、過半数を超える57%のマーケターが、「今年はコンテンツマーケティングの予算を増やす見通し」と回答、ほか40%は「横ばい」、3%は「減らす」と回答した。
ちなみにCMIの調査でも、米国BtoCマーケターの60%が予算を「増やす」(「大幅に増やす」を含む)、28%が「横ばい」、2%が「減らす」と回答、米国BtoBマーケターの58%が「増やす」(「大幅に増やす」を含む)、32%が「横ばい」、1%が「減らす」と回答しており、増加傾向にあることがわかる。
これまでコンテンツマーケティングは、PRやWebサイト開発といった、マーケティングとは別の領域から予算が捻出されるケースが少なくなかったが、最近ではコンテンツマーケティングのための独立した予算を確保するマーケターが増えてきているという。
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