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マーケターの悩みを解決する注目ツールや手法を紹介-O2O、UXリサーチ、ヒートマップ解析

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スマートフォンやソーシャルメディアの浸透で、生活者が接触する情報は格段に増えた。一方で、企業はそうした生活者のリアルタイムな行動をデータから読み解き、マーケティングに活用することが可能になった。ただ、本当に有効な情報の見分け方や、具体的な施策への落とし込みに課題を感じる企業は少なくない。そこで宣伝会議では1月末、東京都内にて「デジタルマーケティングカンファレンス2016」を開催。企業のマーケティング担当者を対象に、最新のデジタルマーケティングの事例やいま注目のソリューションを紹介する場をつくった。

リアル行動を融合したデジタルマーケティング事例

講演者

  • ソフトバンク株式会社 法人事業開発本部 デジタルマーケティング事業
    統括部 統括部長 藤平 大輔 氏

近年、デジタルマーケティングの支援事業に力を入れているソフトバンク。同社の取り組みについて、同社 藤平大輔氏は、「今は消費者が自分でものを探し、判断する時代。そしてスマートフォンが急激に普及し、広告メディアとしても伸びている。小売業の売上にデジタルが寄与している昨今、ソフトバンクは自らの経験をもとにネットやリアルを含めたマーケティング活動全体の最適化を支援できる」と話す。

ソフトバンク株式会社 法人事業開発本部 デジタルマーケティング事業
統括部 統括部長 藤平 大輔 氏

その成功事例として、同社が提供する「ウルトラ集客」を紹介。「Yahoo! JAPAN」上での情報露出と、ソフトバンクが構築・運用するクーポン発券機「Coupon GATE」を組み合わせて、集客につなげるO2Oソリューションだ。藤平氏は、「同サービスを利用している全業種で集客単価の削減に成功した」と成果を披露した。

また、オフライン領域での顧客データの収集や蓄積、分析機能も持ち、コミュニケーションを自動化する「GENERATE Marketing Automation」の活用や、中国のアリババ・グループとタイアップしてインバウンド需要をアップするための取り組みも紹介した。

藤平氏は、「2016年は“ジオ・マーケティング”がバズワードになると予想される。ソフトバンクは、スマホ利用者の許可を得たうえで、行動履歴や購買履歴に加え、GPSやWi-Fiの位置情報を活用したジオ・ターゲティングによるクーポンや広告の配信サービスを開始」と同社の現状を報告した。

【問い合わせ先】
ソフトバンク株式会社
https://tm.softbank.jp/contact/ad/

良質なファンづくりのためのユーザーエクスペリエンス
成功するUXリサーチを行う3つのポイントと実践事例

講演者

  • 株式会社日本リサーチセンター イノベーション・ラボ シニア・リサーチャー 小口 裕 氏

商品やサービスに対する消費者の期待が「機能」や「性能」から、「体験」へと移行するなかで「ユーザーエクスペリエンス(UX)」が重視されるようになっている。日本リサーチセンターでは、そのUXのリサーチに関わる設計・実査・ワークショップ運営・リサーチ成果物の作成までを一括して担当する事業を行っている。同社 イノベーションラボの小口裕氏は、「UXリサーチとは、ユーザーと向き合い、その日常体験から製品やサービスの価値を見出し、新しいユーザー体験を生み出す仕組みのこと」と話す。

株式会社日本リサーチセンター イノベーション・ラボ シニア・リサーチャー 小口 裕 氏

成功するUXリサーチには、「①ユーザーセグメンテーション/サンプリング」「②ユーザー体験の収集」「③ユーザー価値の導出と可視化」という3つの大切なポイントがあるという。ユーザーセグメンテーション/サンプリングで重要なことは、商品やサービスを先行して導入し市場形成を引っ張る「リードユーザー」を捉えること。そのために、横軸に興味関心、縦軸に自己効力感を置いた「SEPIA」という手法を用いて、そのユーザーの属性を明らかにする。初期ユーザーがどういった体験で、リードユーザーに移行するかを知ることで、重要なUXを明らかにできるからだ。

次に、ユーザー体験の収集には「共創型オンライン調査コミニュティ」(MROC)やモバイルリサーチといった手法を使い、そこでリードユーザーに自分の体験を語ってもらう。体験を引き出すためにはユーザーとの信頼関係が何よりも重要だという。ユーザーの体験を引き出したあと、どう価値化するか、その方法として、ユーザーに提供する価値を基準に行動を分析していく「KA法」という手法を使う。「良質なファンづくりのためのUXデザインには、ユーザーにとっての価値を構造化し、可視化することが不可欠になる。そうすることで目先のユーザーデータのみに目を奪われることなく、ユーザーが本当に志向していることは何か、そのためのUXがどうあるべきか、がプロダクト・サービス関係者全員で議論できる。それがファンづくりに繋がる製品やサービスデザインの土壌になる」(同氏)。

ユーザー体験を突き詰めていくと、企業側ではなくユーザー側の論理になる。UXの基本は、ユーザー体験を理解して価値を見出していくこと。「企業がUXのプロセスを実現していくには従来の縦割りの組織を超えて製品やサービスの関係者が集まり、ユーザーと向き合う必要性が生じる。そこにUXを企業で活かす上での真の難しさがある。UXリサーチを通じて、これをしっかりサポートさせて頂きたい。」と同氏は話した。

【問い合わせ先】
株式会社日本リサーチセンター
http://www.nrc.co.jp/strategy/ux.html
TEL:03-6667-3452
メール:oguchiyk@nrc.co.jp 

スマホユーザーの行動心理とCVを最大化するサイトの作り方~ルナルナ事例に学ぶA/Bテストの効果と活用法~

講演者

  • 株式会社エムティーアイ グロース・コンサルティング部 部長 大野朋克氏
  • 株式会社ユーザーローカル コーポレートセールス リーダー 鐘ヶ江昌紀氏

株式会社ユーザーローカル コーポレートセールス リーダー 鐘ヶ江 昌紀 氏

「ルナルナ」や「music.jp」を運営するエムティーアイの大野朋克氏と、ビッグデータ解析に強みを持つユーザーローカルの鐘ヶ江昌紀氏が登壇。成功事例として、ヒートマップ解析を活用して、「ルナルナファミリー」入会へのCV改善率を120%以上、数千万円の売り上げ効果を上げたA/Bテストを紹介した。

ルナルナは利用者数800万人以上の女性が使う体調管理のモバイルサービスだ。無料版の『ルナルナLite』、家族向けの有料版『ルナルナファミリー』などのシリーズがあり、有料の月額会員の入会数を伸ばしたいという課題があった。そこで、実施したのがヒートマップ解析を活用したA/Bテスト。エムティーアイの大野氏は、「ユーザーの行動を分析し、最適なランディングページデザインに変更した。その結果、CV改善率121%、売上を数千万円アップする効果を出した」と話す。

株式会社エムティーアイ グロース・コンサルティング部 部長 大野 朋克 氏

A/Bテストは、ランディングページ最適化のためのテストのこと。複数ある選択肢のうち、どれがより良い結果をもたらすことができるかを見極める手法だ。今回は、ユーザーローカルのヒートマップ解析の結果から、熟読されているエリアの直後に会員登録へのボタンを配置したり、ボタンは立体的に目立ちすぎないようにするなど、5つのデザインをランダムにユーザーに表示。有料版への入会率が最も高かったデザインと悪かったデザインの比較など、なぜ良かったのか、悪かったのかを紐解いた。

最後に「ヒートアップ解析を使うと数字を見ずにユーザー行動が分かり、A/Bテストによって大胆に仕様が変えられる。手軽にグロースハックが始められる」「継続して改善することでより効果が上がる」と成果を話した。

【問い合わせ先】
株式会社ユーザーローカル
http://www.userlocal.jp/
メール:support1@userlocal.jp

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