パルコ、Webで訪日外国人客にストレスを与えない購買の仕組みづくり

デジタルマーケティングの潮流を、2014年後半から2015年に実施された代表的な事例の図解を通して理解する書籍『デジタルマーケティング年鑑2016』。その発刊を記念して、AdverTimesでは書籍に収録されている101社の事例の中から10の事例を厳選して紹介。今回は、2015年9月から展開されているECサイト「カエルパルコ」の海外対応について同社の林氏に聞いた。

パルコは海外顧客への対応のため、さまざまな施策を行っている。海外でのパルコの認知度を高めるため、Instagramで約170万人のフォロワーを持つタイのモデルPIMTHA(ピムタ)さんをアンバサダーとして起用。パルコにまつわる写真を投稿してもらい、100万にものぼる「いいね!」がついた。また、「実店舗が一番のメディア」との考えから、英語での接客研修を行ったり、免税対応店舗を増やしたりするなど、訪日客にとってストレスのない買い物環境を整えている。

最近では2015年9月に、Webを通じた商品取り置き・購入サービス「カエルパルコ」を海外向けに拡大した。「カエルパルコ」は同年3月にPARCO全店に導入し、8月時点で約100店舗が参加している。ショップスタッフが日々投稿する「パルコショップブログ」で紹介した商品を取り置きしたり、注文を受け付けたりする。海外からの注文は、まずアクセス元の国や地域をIPアドレスで判別し、使用言語に対応したバナーを表示。クリックすると注文サイトへ進み、申し込みがあった場合は、購入代行を手掛けるベリトランス社の倉庫を経由して、顧客へ商品が届くという流れだ。

※画像は取材時(2015年11月)時点。BuySmartJapanは2015年12月にベリトランス株式会社からナビプラス株式会社に事業移管。
①訪日外国人客(消費者)がPARCOに来店。ネットストアの店頭チラシを受け取る。
②店頭チラシを見た海外消費者が、カエルパルコの商品詳細ページを確認。
③BuySmartJapanのバナーをクリックし、購入代行依頼フォームを表示。希望商品の内容をフォームで送信。
④購入代行用商品ページを送信。
⑤購入代行申し込み。
⑥BuySmartJapanがカエルパルコから商品を代理購入。
⑦カエルパルコがBSJ配送センターに商品を発送。
⑧海外ユーザーに商品を発送。
カエルパルコのインバウンドページ
「カエルパルコ」に海外からアクセスすると IPアドレスを判別し、使用言語に対応した BuySmartJapan のバナーが表示される。バナーをクリックすると注文サイトに誘導。

「カエルパルコ」の海外からの閲覧は2015年10月時点で全体の約3%。買い物ができるプラットフォームとしての浸透はこれからだ。10月1日~7日には中国の国慶節休暇に合わせて、クーポン付きのチラシを来店者に渡す取り組みも行った。今後は、海外での認知度を高めつつ、同時にEコマースで販売できる環境を整えたいという。

WEB/マーケティング部 部長 林 直孝 氏


こちらの記事は、2016年2月3日に発刊された「デジタルマーケティング年鑑2016」(宣伝会議・刊)より一部抜粋しました。事例をご覧になりたい方に向けた書籍です。
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