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インバウンドマーケティングに必要なノウハウやソリューションを紹介「宣伝会議インバウンド・カンファレンス」

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2015年の年間訪日外客数は過去最高の1973万人となり、2020年のオリンピックを控え、インバウンドマーケティングの重要度が増している。3月下旬に都内で開催された「宣伝会議インバウンド・カンファレンス2016」では、訪日客への効果的な商品・サービスの訴求を実現させるノウハウやソリューションが紹介された。

あの企業も導入!訪日旅行者に最適な顧客体験を実現する多言語対応プラットフォームとは

SDLジャパン セールスディレクター 伊藤研一 氏

企業のさまざまな業務の多言語化を手がける、世界最大級の翻訳ローカライズ企業SDL。同社セールスディレクターの伊藤研一氏は、デジタル時代によって多言語化の重要性がより高まっていると話す。「ネット人口の80%にリーチするには20言語が必要で、トラフィックの70%は英語圏以外の国から発信されている。さらに、ネット人口の72%は自国語サイトでほとんどの時間を消費しており、多言語化が企業の頭を悩ます課題になっている」。
 
同社には、多言語化の必要性は認識しているが、どこから手をつけていいかわからない、コストを軽くしたい、ブランドメッセージを統一したい、といった企業からの相談が寄せられるという。こうした課題を解決し、インバウンドビジネスの成功をサポートするソリューションを2つ紹介した。

世界最大シェアを持つ「SDL WorldServer」は、一度翻訳した言葉を翻訳資産として蓄積し再利用できる「翻訳メモリ」と翻訳プロジェクトのワークフローを自動化するシステムを搭載し、言語ごとに表現のばらつきを防ぎ一貫性のある翻訳を実現しながら、通常35もの手順を踏む多言語化のプロセスを6段階で完了させることができる。世界に約300社のユーザーを抱えており、その多くが翻訳コストを30~40%削減できた。

また現在、約100社の日本企業が導入する「SDL Web」は、多言語でのサイト運用も視野に入れた唯一のWebコンテンツ・マネージメントシステム(WCMS)。Web、EC、デバイス、言語、ブランドサイトなどのコンテンツを経時的に管理できるプラットフォームであり、煩雑かつ余分なコストや工数がかかりがちな複数のサイト管理や更新が柔軟に短期間で行える。伊藤氏は、「時間を節約し、管理の負担を軽減して、継続的な管理を行うことができるシステムがあることはまだあまり知られていない。ぜひ活用してもらいたい」と語り、導入事例を紹介した。

【問い合わせ先】
SDLジャパン株式会社
http://www.sdl.com/jp/contact/

アジアで人気の動画インフルエンサーを活用したインバウンド向け動画プロモーション

マインドパレット 代表取締役 神尾隆昌 氏

写真共有SNS「Snapeee」など、アジア各国でスマートフォンアプリを展開するマインドパレット。同社は、アジアでアプリを提供して培ったノウハウで、企業の商品やサービスのインバウンド戦略を手掛けている。特に、近年はインフルエンサーを活用した訪日観光客向けのプロモーション事業に力を入れる。

同社代表取締役の神尾隆昌氏は、重要になるのが訪日前のプロモーションだと語る。「さまざまな調査結果で、訪問前にソーシャルメディアや口コミの評価を見て、旅行の情報収集をしていることが明らか。そこで、訪日前にサービスの認知度を高める必要がある。」

そこで、同社が提供して成果をあげているのが、海外のインフルエンサーを起用した動画プロモーションだ。日本の各駅にある商業施設のプロモーション事例では、旅行をテーマにした動画をアップしている台湾の人気YouYuberを日本に招き、実際にショッピングやグルメを体験して、動画を撮影してもらうことで送客につなげた。
 
神尾氏は、インフルエンサーを活用した成果について「コンテンツは親しみやすく理解しやすいものでなければ拡散していきません。インフルエンサーはフォロワーのニーズを熟知しているうえ、個人の目線で興味を持ったものを撮影するため共感も得やすい。編集も自分でするのでコストも抑えられるし、時間的にも最短でリーチすることも可能。力のあるインフルエンサーとうまくリレーションして広報や宣伝に活用すれば大きな効果が期待できる」と述べた。