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“古民家再生×サークル感覚”で移住者続々 地域活性プロジェクト「SHARE VILLAGE」とは?

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4年目を迎えた「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」。
昨年の受賞作にスポットをあてる鼎談企画の第2弾は「SHARE VILLAGE」です。
本事例で優秀賞を受賞した株式会社kedamaの武田昌大さんと、その推薦者である市川潤一さん(電通)と榎本憲嗣さん(I&S BBDO)のお二人に、人を動かすコミュニケーションについて、お話を伺いました。

市川さんと榎本さんが推薦した受賞作
「SHARE VILLAGE」

「シェアビレッジ」は秋田県の辺境から始まる「村」の概念をひっくり返すプロジェクト。
「村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができる」という考えのもと、消滅の危機にある古民家を村に見立てて再生させる活動を行っている。
多くの人で1つの家を支える仕組みをもって、全国の古民家を村に変えていきながら、「100万人の村」をつくることを目指す。

ゆるく、楽しく! 次世代の地域活性のかたち、「SHARE VILLAGE」

大谷:はじめは、秋田から始まったんですよね。

kedama inc. 武田昌大さん

武田:僕の地元が秋田県の北秋田市なんですが、秋田県は100年以内に人口がゼロになると言われていて。だから、地元を活性化させていきたいという想いを2012年あたりから持っていました。シェアビレッジ自体は去年から始まったことなんですけど、もともとはそういう地域活性を目的にして行動していました。

それで秋田と東京の2拠点居住で、いろんな地域をまわって地域活動を見たのですが、それぞれの地域がみんな同じ施策をやっている気がして。日本にある1700市町村が、東京に向けて似たような発信をしているように見えたんです。そういう仕組みって僕はもういいよねって思っていて。それじゃ選べないし、選ばれない。だから、堅苦しくなさそうと思ってもらえれば、参加するハードルは下げられると思って、あえてサークル感覚みたいなゆるい段階を一回つくろうと思いました。

榎本:「SHARE VILLAGE」は、古民家の再生をメインテーマにしているのに、どうして「村」という表現にしたんですか?

武田:日本全体を一つの村と考え、そこに散らばる古民家をシェアビレッジとして展開していこうと思っているので、全国民が村民になりえるという仕組みになっています。村民になれば、日本中のどの古民家でも泊まれるよ!という広がりを今後の展開として考えているので、古民家が一軒しかないと一個で村かよと言われるかもしれないけど、今後何個も出来てきてそれがつながって村になっていくと。どこにいても村民になれるし、日本中のどこの村にも行けるという仕組みです。

市川:コンセプトにも「100万人の村」ってあるんですよね。シェアビレッジっていうのが全国に散らばって、そこに集まった人たちの輪ができていくと。その考え方もいいなって。

大谷:日本がひとつの集落になるんですね。

武田:旅行者の気持ちになってみても、どっかの田舎には行きたいと思っても秋田に行きたいわけじゃないし香川に行きたいわけじゃない。旅行者がもっと旅先を選べていいと思うんですよね。気軽に行ける田舎っていうのをたくさん持てるっていう仕組みを作りたいと思って。どこでもいいから行きたいんだよ!っていう人たちをコミュニティ化して行きたいなと思っています。そこっていまなかなか出来ていないところかなと。
秋田みたいなところに来てくれる人って、元々秋田のことを知っているから来れるんですよね。
そうじゃない何も知らない人たちも田舎に来れるように巻き込んでいきたいなって。

大広 大谷拓さん

大谷:古民家側からしたら「どこにあるか」はあまり関係なくて、「この家をどうにかしたい」っていう気持ちの方が強いですもんね。

武田:秋田の古民家を守るには、村民をたくさん増やさなきゃいけない。でも旅行者側からすると「秋田しか行けない」となると、次また行こうとはなりにくいですよね。だから、なんとか広がりを持たせるために、全国に展開していくし、全国に展開していくことで全国の田舎の古民家もまた復活することができるという相互作用のアイデアを思いついたんです。それが「SHARE VILLAGE」でした。

都市部で開かれている、村民だけが集まる定期開催飲み会「寄合(YORIAI)」の様子

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