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30歳以下のクリエイターを表彰する国際賞「Young Guns」を、ドワーフのアニメーターが受賞

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デザイナー、アートディレクター、イラストレーター、映画製作者、アニメーター、写真家など、多岐にわたる分野の若手クリエイターを表彰する「NY ADC Young Guns」。本年度の「Young Guns 17」に、TYOドワーフ所属のアニメーター 篠原健太氏が選出された。

本賞は、世界最古の広告賞「ADC賞」を主催する「アート・ディレク ターズ・クラブ(ADC)」によって1996年に創設され、現在はニューヨークに拠点を置く非営利団体「The One Club」と「ADC」が合併して設立された「The One Club for Creativity」が主催。30歳以下、また2年の実社会経験のあるプロフェショナルを対象とした国際賞である。

本年度はポートフォリオで応募した中から、81人のファイナリストが選出され、篠原氏を含む28人の受賞者が決定した。

篠原健太氏

篠原氏は、大阪芸術大学附属大阪美術専門学校 キャラクター造形学科アニメーション専攻。在学中に制作した「ニワトリ物語~育む時の中で~」が第9回飛騨国際メルヘンアニメコンテストで子どもメルヘン大賞を受賞。その後こま撮りアニメーションの制作を始める。

2014年TYOのアニメーションスタジオ「ドワーフ」にアニメーターアシスタントとしてアルバイトで入社、2016年にはアニメーターとして正式参加。こま撮りアニメーター、2Dアニメーター、そしてキャラクターデザイナーとして活躍している。

Netflix オリジナルシリーズ『リラックマとカオルさん』、26thキネコ国際映画祭日本作品短編部門グランプリ作品『モリモリ島のモーグとペロル』ほか、多数こま撮りアニメーションを担当している。

審査員は篠原氏の作品を、「作品における細部へのこだわりに、彼の技術の熟達とアニメーションへの理解を感じます。こま撮り、ライティング、構図がとても美しく物語に夢中になりました。作品がどうやって実現可能となった のか不思議に思うほどでした」と評している。

授賞式は、11月20日にニューヨークのソニーホールで執り行われ、一般投票によって選ばれる 「CREATIVE CHOICE AWARD」が当日、発表される。

「Young Guns」における近年の日本の受賞は、「YOUNG GUNS 16」でアートディレクター 河野智氏(電通)、「YOUNG GUNS 15」でアートディレクター 今野千尋氏(受賞当時、PARTY)。それ以前の日本の受賞は、「YOUNG GUNS 9」以前となる。

篠原氏が参加したキネコ国際映画祭日本作品短編部門グランプリ作品『モリモリ島のモーグとペロル』