ポーラ美術館(神奈川県⾜柄下郡箱根町)は2002年の開館以来、初めてヴィジュアル・アイデンティティ(VI)を刷新した。今後、より新たなことに挑戦し続ける美術館でありたいとの思いから、リニューアルに至ったという。
新VIを手がけたのは、グラフィックデザイナー 長嶋りかこ氏。「VIのリニューアルにあたり、ロゴタイプに始まり様々な媒体への展開において、すでにある資源を活かすという姿勢をとっています」とコメントしている。
リニューアルしたロゴタイプでは、従来のVIにおいて旧日本語ロゴと共に小さく併用されていた英字のロゴタイプを抽出。それを”線”と”塗り”のロゴタイプのセットにして、異なる双方の共鳴の意を込め左右対称、または上下反対に配置している。「これは近代と現代、自然と人工など、様々な異なる双方を提示することで私たちに問いを投げかけるポーラ美術館のあり方を表しています」(長嶋氏)。また、ロゴタイプは媒体に応じてその位置や大きさは変化できる設計にし、配置によっては大きな空間を持たせ、その中に伝達したい情報を組み込む機能も兼ね備えている。
このVI刷新を機に、同美術館ではミュージアムショップのショッピングバックもリニューアルし、有料化を図った。ショッピングバックをはじめとする紙媒体には「FSC認証」を受けた素材を、インクには石油系有機溶剤を含まず環境配慮に進んだノンVOCインクを使用している。「資源を活かし自然を守るためにできることを提案し、森と人とが調和するこの美術館での体験が、どんな媒体においても伝達できることを目指しています」(長嶋氏)。
6月1日に再開した「モネとマティス ーもうひとつの楽園」展から、新VIの導入を順次開始している。
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