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化粧品メーカーの727、今度は「オコジョ愛を叫ぶ」駅貼り広告を出稿

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大阪の化粧品メーカー セブンツーセブンは、新幹線沿線に「727」と大きく書かれた野立て看板を出稿していることで知られている。同社は、7月27日より東京・表参道駅に駅貼りポスターを掲出している。

愛らしいオコジョの写真を大きく使い、一見すると化粧品会社の広告とは思えない。広告コピーには「広告は見られていないので、好きな動物への愛を語った」旨が記載されている。

「ほとんどの方はおそらく看板広告なんてご覧にならないと思いますので、好きなことを書いても問題がないということに気付いてしまいました。好きな動物はオコジョです。あの小さくて細身なボディに絶妙な毛並み感。大好き。飼いたい気持ちをグッとこらえ、ネット検索の画像を見るだけで幸せになれる派の化粧品会社・株式会社セブンツーセブン」

オコジョの写真はゲッティイメージズで購入し、あえてウォーターマーク(著作権表示)を残した。セブンツーセブン企画室室長の磯島裕介氏は、この企画について次のように説明する。

「当社の野立て看板は、他社と同じことをしても数ある広告の中に埋もれてしまうことから、独自性を出したいと検討を重ねて野立て看板という手法にたどり着いた経緯があります。このように看板広告には強い思い入れがある一方、スマホの普及や最近の外出自粛の影響で、看板広告が見られる機会は減っています。そんな中『どうせ見ている人が少ないのなら、もう好きなことを言っても問題がないのでは?』と気づき、また、『多くの人が自分の好きなものについて楽しそうに話す世界の方が楽しいのではないか?』という考えに至りました。弊社には動物好きの社員が多いので、好きな動物の話をしようと思いました」

企画・制作を担当したのは、これまでも同社の広告を手がけてきた電通 プランナーの花田礼氏。「自分のことばかり話す人より、好きなことを語る人の方が好きだなあということで、ただオコジョ愛を表明するだけの広告をつくりました」。写真上のウォーターマークは、クライアントの強い意向によるもので、コピー中の「ネット検索の画像を見るだけで幸せになれる」の文脈を意識した。

出稿後、SNSでは「広告の概念をぶち壊す化粧品会社の広告」と早速話題になっている。

スタッフリスト

広告会社
電通関西支社、アド電通大阪
スーパーバイザー
磯島裕介、竹原千春
企画+C
花田礼
企画+AD
大原漢太郎
PR
高橋貴大
製版+印刷
高橋剛史
AE
大橋萌美、舛谷香菜

ecd:エグゼクティブクリエイティブディレクター/cd:クリエイティブディレクター/ad:アートディレクター/企画:プランナー/c:コピーライター/d:デザイナー/演出:ディレクター/td:テクニカルディレクター/flash:flash制作/me:マークアップ・エンジニア/pgr:プログラマー/epr:エグゼクティブプロデューサー/pr:プロデューサー/pm:プロダクションマネージャー/ap:アカウントプランナー/ma:録音/st:スタイリスト/hm:ヘアメイク/crd:コーディネーター/i:イラストレーター/cas:キャスティング/ae:アカウントエグゼクティブ(営業)/na:ナレーター