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電通・古川裕也氏、D&AD特別賞「プレジデント・アワード」を受賞

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2020年度D&AD賞において、電通 CDC シニア・プライム・エグゼクティブ・プロフェッショナル/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター 古川裕也氏が、特別賞「プレジデント・アワード」(President’s Award)を受賞した。

本賞は、デザイン、クリエイティブ業界に多大な貢献をした個人をたたえるもので、その年のD&ADプレジデントから毎年1名に授与される。いわば“殿堂入り”と言える賞である。

過去には広告業界からダン・ワイデン(ワイデン+ケネディ)やジョン・ハガティ(バートル・ボーグル・ハガティ)ほか、映画監督のアラン・パーカー、リドリー・スコット、スパイク・ジョーンズ、デザイナーのテレンス・コンラン、ジョナサン・アイブ、ネヴィル・ブロディ、写真家デヴィッド・ベイリーなどが受賞している。

本年度のD&ADプレジデントである、サーチアンドサーチ・ロンドンのケイト・スタナーズ氏は、古川氏の広告だけにとどまらないあらゆる問題の解決者としての貢献や、インスピレーションあふれる数々の講演・執筆、D&ADプログラムや若手クリエイターへのたゆまぬ支援などを、本賞の選定理由に挙げている。

古川氏は受賞にあたり、次のようにコメントしている。

「こんなにすごい人たちの中に自分が置かれると、うれしいというより、むしろ“畏れ”のような感覚になります。個人の賞ですけれど、電通のクリエイティブ全体に与えられた賞だと思います。どのアワードよりも受賞が困難なことで知られるD&ADとクライアントはじめすべてのステークホルダーの皆さんに感謝します。
ここ10年ほど、世界のクリエイティブは、領域を拡張する時代でした。けれど、D&ADは、それ以上にデザインとクリエイティビティーのクオリティーの高さと、そこから生まれる社会的パワーをひたすら追い求めてきました。さらに、インダストリーにとって最も重要な若い才能を育てることにも多くを注いできました。僕が何より共鳴しリスペクトするのは、D&ADが、クリエイティビティーの力こそが、クライアントの成長に貢献でき、よりよい世界を創ることができると信じているからです。このタフな時、その存在は、ますます意義深いものになっていくと思います」

本賞をアジア人が受賞するのは、今回が初めてとなる。

またAdvertising Agency of the yearも発表になり、電通は2位に選出された。1位はDAVID Miami、3位はINGO Stockholmが選出されている。