10月9日から、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーで、「いきることば つむぐいのち 永井一正の絵と言葉の世界」が始まる。
本展では、グラフィックデザイナーで、日本デザインセンター創設者の一人で、現在は最高顧問を務める永井一正氏の著書『いきることば つむぐいのち』(芸術新聞社)の世界観を、展覧会という形で立体的に展開している。
本展ベースとなった著書は、永井氏のライフワークともいうべき「LIFE」シリーズから生まれたもの。札幌冬季オリンピック、沖縄海洋博、茨城県、新潟県、JA、アサヒビール、三菱UFJフィナンシャル・グループなどをはじめとしたマーク、CI、ポスターを多数手がけてきた永井氏だが、それまでの抽象からフリーハンドによる具象に180度転換。80年代後半から取り組み続けているのが、「LIFE」シリーズだ。
自己にとって他者にとって、すべての生物にとって最も重要な「命」をテーマに、自分自身を裏切り人の期待を裏切ることを矜恃として、常に新たな表現方法に挑みつづけている。そして、東日本大震災を機に刊行された『つくることば いきることば』の第2弾となるのが本書で、ここには氏の“言霊”と“いきものたち”が紡がれている。
本展のギャラリー1階には、『いきることば つむぐいのち』と『つくることば いきることば』のなかから厳選した絵と言葉による、異空の森が出現する。また地階では、1980年代後半から現在まで、常に変化を遂げながら生みだされ続けている「LIFE」シリーズのいきものたちが、生き生きと躍動する空間が展開される。
また、会期中にはオンラインでの無料配信によるギャラリートークも予定されている。
監修は、永井一史氏。映像制作はセミトランスペアレント・デザイン 田中良治氏と金子拓史氏が、音楽/音響はevala氏 (See by Your Ears)が手がけている。
いきることば つむぐいのち 永井一正の絵と言葉の世界
会期:10月9日(金)~11月21日(土)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
開館時間:11時~19時
休館:日曜・祝日
入場無料
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