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マガジンハウスならではの「世界観を創る力」を生かす!編集者の力を開放するための組織変革

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作って終わりではない、運用含めた長期的なサポートも視野

バンダイ70周年の周年誌として制作した特別版の『BRUTUS』

2020年10月に設立された、マガジンハウスのブランドビジネス部。メンバーには執行役員や局長、若手の社員など、編集部以外のすべての組織の代表者が含まれている。立ち上げに携わった長 勲氏は次のように話す。

「雑誌ブランドごとの世界観を担保するため、各雑誌の編集部は縦割りの組織のまま残しました。その一方でブランドビジネス部によって横のつながりを強め、業務改善のDXも含め、ひとつのビジネスチームとして底上げを図ることが目的です。当社は200人ほどの小さな会社なので、メンバーを20人集めれば社内の人員の10%。ここから仕組みを変えていくこともできるだろうと考えています」。

今後このブランドビジネス部を基点として、同社が持つバラエティ豊かな雑誌を横断し、あらゆる企業ニーズに応える、広告の延長ではないソリューションを生み出していく考えだ。

なかでも近年、強化しているのはデジタルコンテンツの深掘りだ。雑誌ごとに根強いファンをもつ同社だが、具体的にどのようなコミュニティなのか、裏付けるようなデータはこれまで多くなかった。

「マガジンハウスのなかで唯一の課題解決メディアといえる『Tarzan』は、“痩せたい”“早く走りたい”といった読者の具体的な望みに対して応えていくという点で、コミュニティ形成に向いていると捉えています。無料の『CLUB Tarzan』や有料の『TEAMTarzan』を活用して、どのような読者がいるのか可視化され、より具体的に説明できるようになってきています」(長氏)。

さらにMCS(マガジンハウスクリエイティブスタジオ)を従来のカスタム出版部署からクリエイティブブティックへと進化させる事も大きなミッションのひとつだ。7月にバンダイ創業70周年を記念し制作された『BRUTUS』はタレントや芸能人へのインタビューも掲載。オフィスの近くのランチマップがとじ込み付録につくなど、マガジンハウスならではの「世界観をつくるプロ」の力がいかされており、このような試みを雑誌ブランド、手法問わず、MCS発で広げていきたいとしている。

今後は、出版社としてメディアを運営するノウハウを最大限活用し、つくって終わりではない、SNSを含めてコンテンツの運用のサポートをしていくようなソリューションの提供を目指す。「ファンの可視化やコミュニティづくりなど、コンテンツを作るだけではなく、長期的なサポートまでしていくことが目標です」と長氏は語った。


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