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withコロナ「仕事に関連した知識やスキルの学習」に関する調査 55%が学習時間は「増えた」と回答

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昨年以来、仕事や生活に大きな影響を及ぼし続けている新型コロナウイルス。コロナ禍において、ビジネスパーソンの学びの機会はどう変化したのだろうか。
AdverTimes.は2020年12月〜1月上旬、読者に対し、withコロナ時代における「仕事に関連した知識やスキルの学習」に関する調査を実施。本稿ではアンケートの結果を一部紹介する。

自主学習時間の増加

■「仕事に関連した知識やスキル」の学習時間の変化

コロナ禍における「仕事に関連した知識やスキル」の学習時間の増減を問う設問では、全体の55%以上が「増えた」と回答。「やや増えた」も合わせると7割以上の読者が、スキル習得などのために学習時間を増やしたということになる。

次に、1週間のうちにどの程度、仕事に関連した学習に時間を費やすかを問うた。なお、回答は業務時間内での学習機会を除き、自主的に費やした時間のみとしている。

■1週間のうち自主的な学習に費やしている時間

1週間で「2時間」という回答が33.3%と最も多く、1時間〜3時間程度が半数以上。なかには「15〜21時間」という回答もあり、コロナの影響下において、学習に費やせる時間の拡大とともに、ビジネスパーソンの学習意欲が向上していることががうかがえた。

費用とコンテンツ

■「仕事に関連した知識やスキルの学習」の金額負担について

自主的に学習機会を捻出していることから、仕事に関連した知識やスキルの学習に関わる費用負担も「自己負担」が75%以上と最多となった。多くの読者が、国の給付金や所属企業に頼らず、学習を進めている様子がわかる。

■1ヵ月あたりの「仕事に関連した知識やスキルの学習」にかける金額

学習に費やす1カ月あたりの個人負担の金額については、「1,000円以上3,000円以内」・「3,000円以上5,000円以内」・「5,000円以上10,000円以内」が、それぞれ20〜26%程度と全体の6割以上を占めた。また、30,000円以上費やしているとする層がいる一方、無料の学習機会を利用する層は6%にも満たない結果となっている。

こうした傾向から、取り組む時間を確保した上で、自主的にのぞむ学習においては、一過性のものではない、確かなスキルに繋げることが可能なコンテンツへの期待が高いと考えられる。

実際、選択した学習サービスの決め手として、「コンテンツの質がよかった」を挙げる声が最も多く、続いて「コンテンツの量が多かった」・「価格帯がちょうどよかった」となっている。コンテンツの内容としては「マーケティング」や「経営」、「語学」などが人気という結果となった。

オンライン学習への期待

学習時間に変化のあった学習方法に関する設問(複数回答)では、オンラインセミナーの利用が著しいことがわかった。一方、直近1年の中で、現地開催のセミナーに参加したことがあると答えたのは、25.7%にとどまっている。コロナ禍において、世間の需要は、従来の会議室やイベントホールに集客をして開催されるセミナーからオンラインセミナーへと、完全にシフトしたといえるだろう。

■学習時間に変化のあった学習方法

■直近1年の現地開催のセミナー参加状況

今回のアンケートの実施によって、コロナ禍での学習創出の機会を望む声が浮き彫りとなった。ICTの進化により、オンライン学習への期待が高まるなか、無料で自主学習を助けるYouTubeでの動画配信や学習アプリなどのコンテンツも充実し始めている。

生活様式の変化によって得られた時間を、仕事に関連した知識やスキルの学習のため、有効に活用したいというニーズに応えることのできる、新たな形の学びに注目が集まっている。

<調査概要>

withコロナ「仕事に関連した知識やスキルの学習」に関する調査
調査方法:AdverTimes上でのアンケート回答/期間:2020年12月4日~2021年1月14日