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YouTubeマーケティングの先駆者Suneight 5万本超のデータから導き出す「動画SEO」

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企業のYouTubeアカウントの運用に特化したマーケティング支援を手掛けるSuneight。動画マーケティングの草創期からYouTubeに着目し、年間1万本以上のYouTube動画を公開。緻密な戦略で仮説検証を繰り返すことで、多くの事例とノウハウを蓄積してきた。特に、2013年の創立当時から同社が手掛ける「武田塾」(A.ver)のYouTubeチャンネルは、登録者数約9万人を誇り、武田塾の成長を支えている。

強みは累計5万本以上の動画アップ数

YouTube企業アカウント黎明期の2013年に創業し、今では年間1万本以上の動画制作・運用を手掛けるSuneight。累計5万本以上と他社にはない膨大なデータ量が強みで、これを基にYouTubeマーケティング事業を行っている。

同社のサービスを活用して飛躍的に業績を伸ばしたのが「武田塾」(A.ver)だ。「日本初!授業をしない塾」をコンセプトにした学習塾で、YouTubeチャンネルの影響でわずか2校から380校まで拡大した。

同塾の公式YouTubeチャンネルは2009年に手弁当でスタート。2013年からはSuneightに制作・運用を委託している。現在はチャンネル登録者数約9万人の人気チャンネルだ。代表取締役社長の林尚弘氏によると、チャンネルのコンセプトは「顧客となる人の役に立つ情報を発信しよう!」。企業紹介よりも「今受験生が知りたいこと」の発信を重視している。例えば、「おすすめの参考書」「参考書の使い方」「入試対策」などのテーマだ。

更新ペースは1日2本で月60本。撮影は月2~3回(それぞれ数時間)でまとめて行い、その際に次の企画の方針も固めているという。林氏は「周りから『毎日更新するなんて大変ですね』と言われるのですが、YouTubeの撮影を含んでも他の社長よりも労働時間が少ない自信があります」と胸を張る。

これまでに特に人気があった動画トップ3は、「英語の勉強法(基本ルートまとめ Ver.)|教科別勉強法英語勉強法まとめ」(59万回再生)、「武田塾|特別コラボ『武田塾×ノンスタイル』オリジナル漫才| 授業をしないの意味」(55万回再生)、「1週間で1000単語を覚えられるという武田塾の英単語の覚え方を、改めて徹底解説!!|受験相談SOS 特別編」(40万回再生、いずれも3月22日時点)だ。

「英語の勉強法(基本ルートまとめ Ver.)|教科別勉強法英語勉強法まとめ」

2016年4月には、フランチャイズに関する質問に答える「フランチャイズチャンネル」も開設。現在、約2万9000人が登録している。こちらのチャンネルも影響力が高く、動画を見た大手企業から同塾のフランチャイズ事業に関する問い合わせが来るなど、独り歩きする営業ツールとして活用できている。「武田塾は、コロナ禍の2020年でも70校ほど増えました。紹介の方以外は、100%YouTube経由の問い合わせです」と林氏。

YouTubeチャンネル成功の3つのポイント

Suneight代表取締役の竹内亢一氏は、YouTubeチャンネルの成功のポイントとして次の3点を挙げる。

①関連動画にいかに多く表示されるか。
②表示された際にクリック数をいかにあげられるか。
③クリックされたらいかに視聴者維持率を保てるか。

そのため、武田塾の動画でも「数秒に1回効果音を入れる」「カット割りを変える」などといったルールを設け、視聴者を飽きさせない工夫をしている。

また、武田塾の場合は12年間積み上げてきた「動画総数」が強みになっている。竹内氏は「企業アカウントでこの総数に勝てるチャンネルはもう出てこないと思います。どの参考書名でも、どの大学名でも、さらには競合の塾の名前を検索しても武田塾が出てくるので、競合の参入も難しいですよね」と評価する。ただ、「YouTubeチャンネルはまだまだ参入できる領域もあるので、マスさえとってしまえば、どの企業でも1強になれると思います」とも話す。

YouTube関連のビッグデータが集まる仕組みも

A.verは、「武田塾チャンネル」や「フランチャイズチャンネル」のほかに、バラエティ番組「wakatte.TV」も配信。さらに、社内研修用の動画などもSuneightに委託している。林氏はその理由について、「近年は様々な企業がYouTubeに参入しているので、Suneightが持つデータ量も増え、より確度の高い動画を制作していただけるようになりました。自社で制作するよりもメリットを感じることが多いですね」と話す。また、月に数時間の撮影を行うだけでチャンネルを毎日更新でき、受験生だけでなく法人との接点もつくれる点も魅力だという。

林氏は「今後は、注目度の高い英語の勉強法など、中高生が見たいと思う受験関係のあらゆる情報を発信していく予定です」と展望を述べた。

Suneightでは、これまで培ったノウハウを基に、今まで莫大な時間がかかっていた動画マーケティングにおける市場調査が簡単に誰でもでき、動画をアップロードするだけでYouTubeを運用できるシステムを開発中。竹内氏は「このシステムを多くの方に使っていただくことで、アカウントデータがより一層集まります。ですので、ゆくゆくはYouTubeに関するビックデータを保有する国内第2位の企業になりたいと思っています(1位はGoogle)。また、取得したデータは研究に生かし、消費者分析などの分野で論文を出せたら面白いと思います」と語った。

さらに竹内氏は「YouTube動画マーケターのノウハウを、広く伝えていく活動もしていきたい」と話す。マーケターやクリエイターのつながりを強める「動画マーケティング協会」を発足し、動画マーケティング業界を盛り上げていく。「欧米では、クリエイターは称賛されることが多いですが、日本ではまだクリエイターの実力が認められていないのが現状。日本のクリエイターの地位向上にも貢献していきたい」と展望を述べた。

株式会社Suneight
代表取締役
竹内亢一

1981年、三重県生まれ。中学校卒業後にミュージシャンを目指して鞄一つで上京。
バンド活動で訪れた海外にて「映像」が秘める可能性の大きさに着目し、2006年から動画制作を独学で始める。
YouTuberやコンテンツマーケティングといった言葉が日本で広まる前からYouTubeに着目し、2013年YouTubeマーケティング会社『Suneight』を設立。
年間1万本以上の実績と、8年間培ったノウハウを提供する動画マーケター育成アカデミー『Megras』を開校。

 

株式会社 A.ver
代表取締役
林尚弘

株式会社A.ver 代表取締役社長。1984年、千葉県生まれ。学習院大学法学部卒。大学受験での失敗した経験から、2004年、株式会社A.verを設立し、2006年に「武田塾」を開設。
「日本初!授業をしない」「参考書での自学自習」といった方針により、難関大学へのE判定からの逆転合格者を続出させ話題になる。2021年4月現在、全国に380校を展開。

 


お問合わせ
株式会社Suneight

URL:https://suneight.co.jp/
MAIL:pr@suneight.co.jp
TEL:03-6709-9300