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バーチャルイベントの未来を示す「Salesforce Live:Japan」が開催に

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6月1日から4日まで、セールスフォース・ドットコムは、バーチャルイベント「Salesforce Live:Japan」を開催。4日間にわたり、140を超えるセッションと50以上のバーチャルEXPOが展開されました。6月30日までの期間、特に人気が高かった基調講演を含む130を超えるセッションのオンデマンドで配信。ここでは、期間限定でオンデマンドでも配信される、マーケターも注目すべき2つのセッションを中心に紹介します。

テクノロジーの力で顧客とシームレスにつながる

【写真①】セールスフォース・ドットコムの小出伸一氏からは会期中、同社が展開する「1 Action, 1Smile募金キャンペーン」についても紹介された。キャンペーンに関する投稿をシェアすると、1シェア=100円が放課後NPOアフタースクールに寄付され、寄付金は全国の子どもたちのSTEAM教育を広めるための活動に寄付されることも発表された。

「Salesforce Live:Japan」DAY1のテーマは「Success from Anywhere(ビジネスの成功をどこからでも)」。基調講演には、セールスフォース・ドットコムの代表取締役会長兼社長の小出伸一氏が登壇【写真①】。ナビゲーターは芸能活動だけでなく、実業家としての顔も持つ女優の柴咲コウさんが務めた。

新型コロナの世界的な感染拡大を受け、あらゆる分野でデジタルシフトが加速し、デジタルとリアルの融合はさらに進んでいる。小出氏は「ビジネス・行政・医療などさまざまな分野でステークホルダーとの接点がデジタル化し、新たなビジネスモデルが生まれている。企業と顧客がシームレスにつながり、また従業員も場所を選ばずに働くことができる世界はこのパンデミックが収束しても続くだろう」と指摘した。

企業と顧客がシームレスにつながる環境の実現を力強くサポートするのが「Salesforce customer 360」だ。その名の通り、企業と顧客のあらゆるタッチポイントにおいて、それぞれの顧客に適した最高の体験を提供。この日のセッションのテーマでもある「Success from Anywhere」を体現するテクノロジーだ。

基調講演には「Salesforce Customer 360」によってビジネスの変革に挑戦する“Trailblazer”としてパナソニック ライフソリューションズ社の道浦正治社長【写真②】とカインズの高家正行代表取締役社長【写真③】がゲストとして登壇。

【写真②】パナソニック ライフソリューションズ社社長の道浦正治氏。

【写真③】カインズ代表取締役社長の高家正行氏。

個人、法人に対して住宅・オフィス設備・資材を提供する同社。高いシェアを誇るパナソニック ライフソリューションズ社のハードウェアを基点に利用時を含めたデータを取得・分析することで、顧客が自分らしく暮らし、働くことができる場所や空間を増やし、社会に貢献することを目指している。そうした活動の延長に、スマートタウンの実現も見据える。小出氏は「道浦さんから発信された他社を含めてコラボレーションを重ねる中から変化を生み出そうというメッセージは重要な視点」と話した。

高家氏からは「『IT小売業』を掲げ、デジタルソリューションの活用で、店舗とオンラインで顧客と接点を持ち、これまで以上に消費者の生活に寄り添うことを目指す」カインズの姿勢について説明があった。

さらに「『Salesforce customer 360』をはじめとするデジタルテクノロジーは、同社の目指す世界観の実現に貢献している」(高家氏)とも話す。そうした取り組みの一例として埼玉県朝霞市に出店した「くみまちモールあさか」について紹介された。

小出氏はセッションの最後にセールスフォース・ドットコムの社会貢献活動に言及。「ビジネスと社会貢献は対立ではなく、両立して役割を果たすことになる。私たちは変化が加速する時代に皆さんの変化や挑戦を支える力となり、より良い社会の実現に貢献したいと思っている。一緒に変革を起こしていきたい」と呼びかけた。

働く人の“幸せ”がビジネスの成長につながる

【写真④】写真左から、PHONE APPLI 代表取締役社長の石原洋介氏、「株式会社TOKIO」 副社長の国分太一氏、宣伝会議の谷口優。

「Salesforce Live:Japan」DAY2は「ビジネスは変革のためのプラットフォーム」をメインテーマに構成された。オープニングセッションの「一人ひとりの創造力が、心を動かすビジネスをつくる!」【写真④】には、「株式会社TOKIO」副社長の国分太一氏とPHONE APPLI 代表取締役社長の石原洋介氏が登壇し、宣伝会議の谷口優のモデレートで進められた。

4月1日には会社設立を伝える新聞広告を出稿。フマキラーのテレビCMでは国分氏がクリエイティブディレクターを務め、その企画書を自社サイトで公開するなど、株式会社TOKIOの活動は話題を呼んでいる。国分氏はその理由を「会社ごっこではなく、真剣に向き合っている姿を見てもらいたかったから。CMの企画書の公開は関係者が驚いていて、その反応に逆に驚いた」と話した。

コミュニケーションツール「PHONE APPLI PEOPLE」を開発・提供する他、「働き方コンサルティング事業」も展開する石原氏からは、「働き方を変えることは生き方を変えることにつながる」という指摘が。そして働き方を変えるためにはテクノロジーが重要であるとの見解が示された。さらに「当社はセールスフォース・ドットコムのテクノロジーを基盤に、全てを管理。これによってPC・スマホがあれば、どこにいても従業員同士でコミュニケーションがとれ、また意思決定もできる。それぞれが力を発揮しやすい環境で働くことができれば、社員のモチベーションも高まる」と話した。

石原氏は社員の「Well-being(ウェルビーイング)」が企業の成長に重要だとも指摘。自社をその先進企業にしたいと話し、月に一度社員の幸福度を測定していることにも触れ、今後、企業を評価する指標のひとつとして幸福度にも注目されるのではないかとの予測を示した。

国分氏はイベントに参加した感想を聞かれ、「刺激を受けた。改めて知らない世界へ飛び込もうと自分を奮い立たせて、ワクワクする気持ちを日本全体のワクワクにつなげたい」と話した。

ゲームの世界観でビジネスイベントに新たな体験

今回、4日間にわたって開催された「Salesforce Live:Japan」は、バーチャルイベントシステム「VIRTUAL EXPERIENCE SPACE(商標登録中)」【写真⑤】を用いて実施された。同システムにはゲーム開発で応用される最先端のリアルタイム描画エンジン「Unreal Engine(UE)」が使われている。会場はイベントのコンセプトでもある大自然のナショナルパークを意識した世界観を構築。メイン会場となる構造物やセッションエリア、ミーティングルームはもちろん、インテリアや展示物まで全てを3Dで設計した。

【写真⑤】バーチャルイベントシステム「VIRTUAL EXPERIENCE SPACE」を通じて、リアルイベント同等に受動的かつ能動的な体験を促した。「Unreal Engine」だからこそ再現可能な質感豊かで美しいグラフィックスの世界は、オリジナルのUIを用い、合計200本以上の動画再生やダウンロード、チャットなど、さまざまな機能がブラウザで再生できるようになっている。「VIRTUAL EXPO」らしく、リアルでつくり込まれた世界に入り込み、動き回ることができる感覚は、Webサイトを見ているだけの単純で能動的な体験ではなく、リアルイベント特有の価値だった「受動的+能動的な体験」を最大限に表現していた。

今回、新たなシステムを取り入れ、イベントを実施したセールスフォース・ドットコムもまた、Trailblazerとしてバーチャルイベントにおいてもマーケットリーダーへの挑戦を続けていることが来場者にも伝わったはずだ。


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