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米国広告界のレジェンドクリエイターが登場、映画『ART & COPY』が渋谷で1日だけの上映会

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Doug Pray監督による「アメリカの広告業界の歴史」についてのドキュメンタリー映画『ART & COPY』が、7月25日に東京・渋谷のユーロライブで1日だけ上映される。

本映画は、The One ShowやNY ADCを擁するアメリカのThe One Clubが2009年に製作したもの。Dan WiedenとDavid Kennedy(ワイデン+ケネディ)、Lee Clow(TBWA\CHIAT\DAY)、Rich SilversteinとJeff Goodby(Goodby Silverstein & Partners)など、海外アワードでお馴染みのクリエイターや「I Love NY」を企画したMary Wellsなど、広告界のレジェンドたちが登場。本作では「Just Do It」「Think Different」「Got Milk」「I Love NY」「Where’s the Beef?」など、“あの”広告、“あの”キャンペーンについて、かかわったクリエイターが自ら語っている。

 

かねてよりこの映画に惚れ込み、自ら日本語字幕もつけたクリエイティブディレクター 原野守弘氏(もり代表)がThe One Clubに交渉。1日だけの上映という許可を得て、自費で上映会を開催することを決めた。本作が、日本で公開されるのは初めてのこと。

上映は7月25日に3回、各回ゲストを招いてトークも行われる。参加費は無料。「ぜひ若い世代の方に観ていただきたい。そしてなるべく多くの方に観てもらいたいので、確実にお越しいただける方のみ、どれか一つの回だけに申し込んでください」と原野氏。

本作を上映するにあたって、原野氏からのメッセージをいただいたので、こちらをぜひ読んでいただきたい。

 
※原野守弘氏から上映会開催にあたってのメッセージ
 
映画『ART & COPY』は、Doug Pray監督による「アメリカの広告業界の歴史」についてのドキュメンタリー映画です。2009年に、アメリカのThe One Clubによって製作されました。
 
僕はちょうど『森の木琴』をつくった2011年ごろ、初めてこの映画を観ました。非常に感激したのを今でも覚えています。広告をつくる中で知りたかったことの答えが、この映画の中にあるように思えたからです。もちろん英語の映画ですので、その時の理解は完全ではありませんでした。それで、僕は自分で字幕をつけることにしました。今回上映するフィルムは、その字幕付きのものです。
 
今年の初めに『クリエイティブ入門』を出版して以来、僕はこの映画も、若い人たち、特に20−30代の広告制作の現場で働く人たちに、是非見て欲しいと思うようになりました。日本で広告の仕事を始めるとモヤッとすることが多いと思いますし、なにより日本の広告のことしかわからなくなってしまいます。それではあまりにもったいないと僕は思うのです。
 
世界には段違いに素晴らしい広告作品がたくさんありますし、仕事のやり方や広告代理店の雰囲気もまったく違います。それをつくっている人たちの顔つきや声のハリも、随分違います。「かっこいい作品は、つくった人もかっこいい」。これは、この映画を見てくれた、ある若いクリエイターの感想ですが、その通りだと思います。そのことを体験するだけでも、この映画を観る価値があると思います。
 
『1984』『Think Different』『iPod』といったAppleの広告は、すべて同じ代理店の同じCDがつくりました。TBWA\CHIAT\DAYのLee Clowです。彼が自分のオフィスでインタビューを受ける姿を見ることができます。どのようにしてつくったのか、どうして成功したのか、彼の口から聞くことができます。どんなオフィスで、どんなスタッフと一緒に、それらをつくっているのか、見ることができます。
 
Nikeの『Just Do It』の誕生秘話を、つくったDan Wieden本人が教えてくれます。彼は、世界一クリエイティブな広告代理店、Wieden+Kennedyの創設者の一人です。そのプレゼンテーションを受けたNikeの宣伝部長(当時)の女性も登場します。彼は、彼女にどんなプレゼンテーションをしたのか。
 
Mary Wellsは、アメリカで初めて広告代理店のオーナーになり、初めて株式を公開し、初めてジャンボジェットに絵を描いた女性です。彼女はCharlie Mossと一緒に、有名な「I Love New York(I Love NY)」のキャンペーンを企画しました。
 
その他にも、「got milk?(牛乳ある?)」キャンペーンで広告の歴史を変えた、Rich SilversteinとJeff Goodby。Mad Menのモデルとも言われる、George Lois。伝説の広告代理店DDBの初代コピーチーフ、Phyllis K. Robinson。CM用につくった曲がカーペンターズに見出されて全米1位になってしまったディレクター、Hal Riney、などなど。アメリカで「レジェンド」と呼ばれる人々が、自らの声で、自分の部屋で、「広告」について語ります。
 
今回、The One Clubのご好意で、一回だけ、日本での無料上映が許可されました。この機会を逃さないよう、是非とも見にきてください。ゲストを招いてのトークショーも準備しています。下記のリンクから登録してください。お待ちしています。

『ART & COPY』上映会概要

日時:7月25日(日曜日)
会場:ユーロライブ
料金:無料

■上映 1回目 (この回の申し込みはこちら
13:00 開場
13:30-14:00 ミニトーク:秋山晶(ビデオ出演)+河尻亨一+原野守弘
14:00-15:30 映画「Art & Copy」(約90分)

■上映 2回目 (この回の申し込みはこちら
16:00 開場
16:30-17:00 ミニトーク:浅井雅也+原野守弘
17:00-18:30 映画「Art & Copy」(約90分)

■上映 3回目 (この回の申し込みはこちら
19:00 開場
19:30-20:00 ミニトーク:小島慶子+原野守弘
20:00-21:30 映画「Art & Copy」(約90分)

※席は自由席。50%の座席使用率(89席)で実施。
※申し込みの前に、注意事項をご確認ください。

※『ART & COPY』に登場するクリエイター
Lee Clow(TBWA/CHIAT/DAY worldwide)
Dan Wieden and David Kennedy (Wieden+Kennedy)
Phyllis K. Robinson(DDB)
Hal Riney (1984年の大統領選挙時のテレビCM「Morning in America」を制作)
George Lois(エスクワイアマガジンの表紙や「I Want My MTV」キャンペーンを手がけたアートディレクター)
Rich Silverstein and Jeff Goodby(Goodby, Silverstein and Partners)
Mary Wells(「アイラブニューヨーク」キャンペーンを手がけた)
Cliff Freeman(ウェンディーズ “Where’s the Beef ?”キャンペーンを手がけた)
Jim Durfee(フェデラルエクスプレスやボルボなどを手がけた)