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トライアルHDがまちづくり 人口2.7万人の町をシリコンバレーに

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トライアルホールディングスは7月29日、福岡県宮若市、九州大学と産官学共同でまちづくりプロジェクト「リモートワークタウン ムスブ宮若」を開始したと発表した。宮若市は福岡市と北九州市のほぼ中間に位置し、人口は2021年6月時点で2万7248人。

中学校跡地に開設した「トライアルIoTラボ」は、サテライトオフィスやベンチャー企業が集まる場としての利用を想定

市内の小・中学校跡地やショッピングセンターなどを再利用する。旧・宮田西中学校には、スマートショッピングカートなどの機器を開発する「トライアルIoTラボ」を設置。旧・吉川小学校には、トライアルと取引先企業の技術者共同で、小売業向けAI(人口知能)技術を開発する「ムスブAI」を開設する。旧・宮田ショッピングセンターは、スーパーセンタートライアルにリニューアルする。体育館を農家レストランに、幼稚園とプールを従業員寮に改装する計画もある。

「ムスブAI」では、教育機関との連携も視野に入れる

「リモートワークタウン ムスブ宮若」構想について発表するトライアルHD傘下Retail AIの永田洋幸社長

Retail AIの永田洋幸社長は、「宮若市を世界初のリテールテックの街にしていくという大きなビジョンを掲げ推進している。宮若市を日本のシリコンバレーのような場所として機能させたい」と話す。

「宮若市は当社の本社所在地である福岡市に近く、自然豊か。社会課題の解決に挑むクリエイティブなアイデアを引き出すのに適切な場所で、日本各地からAIエンジニアに集ってもらい、日本のリテールDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させたい」(永田社長)

7月30日からは地域創⽣・事業活性化を図るイベントとして、「第1回宮若国際芸術トリエンナーレ」を開催する。福岡県宮若市、トライアル、九州大学未来デザイン学センター/大学院芸術工学研究院が共同で主催するアートプロジェクトで、昨年12月に公募して集まった作品260点から、入賞作31点と、招待アーティスト5組の作品を展示する。