テレビの視聴動向を調査するTVISION INSIGHTS(ティービジョンインサイツ)は8月4日、東京2020オリンピックで、日本代表選手がメダルを獲得した直後に流れたテレビCMに対する視聴態度について発表した。一般的なCMと比べ、テレビを注視している割合が多いことがわかったという。
調査対象は、出演タレントが「メダル獲得おめでとう!」などと祝福した、アサヒビールと日本コカ・コーラのテレビCM。
アサヒビールは7月25日、柔道女子52kg級で阿部詩選手が優勝した直後に歌手で俳優の福山雅治が祝福するCMを流した。放送局はテレビ朝日。このCMが流れているさなかに、テレビを点けていた世帯に対し画面を注視していた人の割合(アテンション含有率)は24.8%で、同日午後5時〜午後7時50分のほかのCMと比べて5.9ポイント高くなった。試合の中継自体は23.5%だった。
卓球混合ダブルスで、水谷隼選手、伊藤美誠選手が金メダルを獲得した直後にオンエアされた日本コカ・コーラのテレビCMでは、女優の綾瀬はるかがコカ・コーラでの乾杯を視聴者に呼びかけるもの。アテンション含有率は24.8%で、ほかのCMより8.6ポイント高くなった。対象時間帯は7月26日午後10時20分〜午後11時。
TVISON INSIGHTSは、カメラを通じて人体を認識する技術を用い、テレビ前に視聴者がいるか、顔を画面に向けているかといったデータを取得し、〈視聴質〉として提供している企業。現在は関東1都6県で1000世帯、関西は大阪府で100世帯に端末を設置し、データを収集している。
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