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日本航空、凸版印刷らも参画 早稲田大学が次世代データマーケティング研究会を設立

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学校法人早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所は8月31日、一般社団法人次世代データマーティング研究会(NEXT DATA MARKETING
ASSOCIATION:以下NDMA)を設立した。第一弾として、大手飲料メーカーより最新のマーケティングデータを収集・分析し、“行動創造”をテーマに研究を開始。デジタルシフトが常態となった現代における、有効な新しいマーケティング理論の確立を目指すとしている。

NDMAでは、効率化と最適化によって起こる競争の激化から脱却し、今までにない価値や生活者の新しい行動を生み出すことで、市場そのものを広げていく「行動創造」をメインテーマに据え、研究を行う。

参画企業は学校法人早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所、The Breakthrough Company GO、きづきアーキテクト、アイレップ、凸版印刷、日本航空、Comexposium Japan、ドワンゴ、TVISION INSIGHTS、エブリー など。また、NDMAと併せて設立された「次世代データマーケティングコンソーシアム(NDMC)」では、参画企業を募集している。

代表理事には、きづきアーキテクト代表取締役でローランド・ベルガー前グローバル共同代表の長島聡氏、理事に恩藏直人氏(早稲田大学)らが就任した。

研究においては、NDMAが研究対象企業の抱える課題をヒアリング・整理しながら、早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所と共同で研究テーマを提案。研究対象企業だけではなく、他の参画企業からも必要なデータの提供を受けることで、業界横断的、網羅的なマーケティングデータの収集・分析を実現する。また研究報告書・論文等に加え、課題解決への示唆と今後のアクションの提案といったアカデミック、ビジネスの両面で研究成果、アウトプットを提出。プロジェクトは企業、研究機関双方のニーズを汲み取りながら進行していく。

これにより、企業の課題抽出・整理から、研究のビジネス面における効果の考察、また実際の事業課題を解決するアクションの提案など、ビジネスの観点においても即効性の高い産学研究を実現するとしている。

産学連携研究の流れ

早稲田大学の恩藏直人教授は「 NDMA所属企業と共に協力し、『需要創造』や『顧客創造』といった従来からの視点を超えた『行動創造』という視点で、あたらしい時代のマーケティングの可能性を探っていきたい」とコメント。今後、各業界が抱えているデータマーケティング上の課題を、研究者による最新の理論研究と、実務家による最前線のビジネスの知見の双方を投入することで解決する、実践的な産学研究を積み重ねていくとしている。