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隈・伊東両氏が浪江駅周辺を空間デザイン 住友商事、浪江町と連携協定

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住友商事は9月5日、福島県浪江町、隈研吾建築都市設計事務所、伊東順二事務所と共同で、「デザインの力による浪江町の復興まちづくりに関する連携協定」を締結したと発表した。

ことし3月20日に開業した「道の駅なみえ」。「無印良品」が出店している。自動運転車両の実証実験では発着所として活用された

浪江町が3月に定めた「浪江駅周辺整備計画」に基づき、浪江駅周辺の約8ヘクタール(約8万平方メートル)で、建物や街並みを隈研吾建築都市設計事務所と伊東順二事務所が中心となってデザイン、プロデュースする。21年度中にマスタープランを作成し、2024年以降、各施設を順次整備していく。

浪江町は2011年3月に発生した東日本大震災と原子力発電所事故の被災地のひとつ。現在の町内居住人口は震災前の1割弱にとどまっており、新たな産業や雇用の創出、地域コミュニティ活動の推進といった環境整備が急務となっている。特に駅周辺では、被災した家屋の解体が進み、その後の土地利用が行われないまま、空き地が増加している。

復興の柱のひとつである「水素エネルギー」の実用化も進める。住友商事は、町にマルチ水素ステーションを設置。燃料電池(FC)で駆動する乗用車やバス、トラック、自転車などを町の足として導入し、事業化を目指す。

浪江町は、テレビ番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』の人気企画『DASH村』が設置されていたことでも知られる。