勃興するゲーミングPC市場からビジネス向け製品 台湾発のMSI

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ゲーミングPC(パソコン)が一般に普及し始めている。PCでゲームを楽しむ人が増えているだけではなく、競技に耐えうる性能が、ビジネスや趣味にPCを活用する上で、大きなパフォーマンスをもたらすためだ。

ゲーミングPC(パソコン)市場が近年、熱を帯びはじめている。米調査会社IDCの推計では2020年、ゲーミングノートPCの販売台数は前年比26.9%増となった。リモートワークやデータ分析などPCに高い性能が求められるようになり、仕事にも遊びにも使える汎用性の高さが評価されていることが背景にある。

エムエスアイコンピュータージャパンのFelix Hung氏(写真左)と、伊藤義健氏(同右)

こうした需要の高まりを受け、ゲーミングPCの雄である台湾の大手パソコンメーカーMSIの日本法人、エムエスアイコンピュータージャパンは9月9日、高性能ビジネスノートPC「Summit E16 Flip」シリーズを発売する。「ビジネスノート」を標榜するが、その性能を下支えするのは、これまでゲーミングPCを開発、販売してきた技術だ。

「Summit E16 Flip」。ゲーミングPCと言えば、派手なカラーリングやカラフルなLEDで装飾されたPCを思い浮かべる向きもあるかもしれないが、「Summit E16 Flip」は、あくまでゲーミングPCの技術力に裏打ちされた「ビジネスPC」。シックなデザインに加え、ロゴも一般向けに改訂した

その特徴が最も表れているのは、360度展開可能のディスプレイと独立型グラフィックス機能を搭載している点だ。グラフィックス機能(GPU)は、画面を制御する部品で、動画や静止画の映り方を左右する。一般的なPCは独立型グラフィックス機能を搭載しておらず、CPU内蔵型になっている。

動画編集やグラフィック作成はもちろんのこと、ビジネスパーソンの業務において、グラフィックボードの性能がものを言うのは、スライド作成ソフトで高解像度の写真を扱ったり、動画を再生しながら複数のPDFを開いてレポートを作成したり、といったシーンだ。他方、プライベートに目を向ければ、子どものお遊戯会や部活、地域のクラブ活動で活躍するホームビデオの編集も手軽にできる。知育効果が期待される「マインクラフト」が要求する性能は当然クリアしており、家族で楽しむことができる。

「Summit E16 Flip」のグラフィックの処理性能は、「一般的なノートPCが内蔵しているグラフィックス機能に比べると4倍近い処理能力があります」と、エムエスアイコンピュータージャパンのFelix Hung氏は話す。

エムエスアイコンピュータージャパンのFelix Hung氏

さらに、同社の伊藤義健氏は、「インテルの最新CPU、第11世代 Core プロセッサーに内蔵される『Intel Iris Xe Graphics』との比較でも2.5倍近い差があります。高性能なGPUを活用することで動画書き出しなどの作業が高速化できます。サブモニターをつけて、複数のディスプレイで同時に作業しても負担を感じなくなります」と言葉をつなぐ。

「Summit E16 Flip」のもうひとつの特徴は、高い冷却性能だ。たとえばオンライン会議ソフトを使いながら、一方で、別のソフトを多く立ち上げたりしていると、動きが緩慢になったりすることが珍しくない。パソコン内部の温度が高くなると、ファイルの作成や保存がうまくいかなくなったり、パソコンがフリーズしてしまうこともある。それを防ぐのが、MSI独自の冷却システム「Dynamic Cooler Boost」だ。

エムエスアイコンピュータージャパンの伊藤義健氏

「eスポーツのように、競技としてゲームをプレイする際、こうした処理落ちは勝敗を分けてしまうことがあります。当社のPCはプロ選手による採用の例がありますが、それは、賞金をかけた真剣な競技としての道具、プロ野球選手がバットにこだわったり、陸上選手がシューズに気を配ったりするのと同様に、PCを選ぶ必要があります。そうして鍛えられた技術なので、ビジネスの現場での使用でストレスに感じることはほぼないと思います」(Felix Hung氏)

実際、それは市場からの支持にも現れている。調査会社BCNが毎年、年間の販売数量が最も多かった企業を表彰する「BCN AWARD 2021」の「グラフィックボード部門」で、エムエスアイコンピュータージャパンは2019年、20年と2年連続で1位を獲得した。「BCN AWARD」は全国の主要家電量販店やパソコン専門店、ネットショップから収集した実売データに基づいて算出している。調査開始以来、ずっとトップだったシー・エフ・デー販売の牙城を、ここにきて崩したのだった。2013年からBCN AWARD1位を目指し始めて6年目のことだった。

並行して、市場への浸透も静かに、しかし力強く進んでいる。ゲームデザイン学科や建築学科、IT情報学科などを擁する日本国内の専門学校では、すでに100校以上でエムエスアイコンピュータージャパンのPCが導入されている。数年後のクリエイターのスタンダードは、同社のPCになっていると言っても、あながち外れてはいないかもしれない。

独立型グラフィックス機能を搭載する場合のデメリットは、筐体の厚さ、重さが増してしまうこと。しかし、「Summit E16 Flip」は厚さ16.9ミリメートル、重さ2.1キログラムにまで抑えている。特に重さは一般的な16インチのノートPCとほぼ変わらない。さらにディスプレイは360度展開可能となっている

「1台買えば制限なく何でもできる、ということをぜひお伝えしたい」とFelix Hung氏は胸を張る。「いま一般的なコンシューマー向けのPCができることは、基本的に何でもできます。翻せば、仕事でもプライベートでも、作業に関係のない、ツールとしてのストレスを抱えずにすみますし、その分、創造力を発揮することができるはずです。生産性向上が叫ばれる中で、PCが重い、遅いということほど、意味のない無駄はないのではないでしょうか」(Felix Hung氏)

「ぜひ、他社製品と比較してみてほしいです」と話すのは伊藤 義健氏だ。「他社と比較しても非常にパワフルだということは自信を持って言えます。パソコンに強い電器店であれば、スタッフの方に言えば、ベンチマークソフトを回してもらえると思います。というのは、私自身の前職がパソコンショップスタッフだったからです。いずれにせよ、店舗で試すのが最も早いので、ぜひスタッフの方に相談されることをおすすめします」(伊藤氏)



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