店舗トップ販売員が室長
ユナイテッドアローズは10月1日、オンラインストアで一定以上の購入をしている利用者向けにコンシェルジュサービスを開始する。いわゆる顧客生涯価値(CLV)を向上させる狙い。
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「プライベートサービスデスク」と銘打ち、営業統括本部以下に担当部門を設ける。室長は藤田裕貴氏。藤田氏は1997年にアルバイトとしてユナイテッドアローズに入社後、複数店舗の勤務を経て2017年から「ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店」に所属。2021年に販売員の社内表彰制度でトップランクの「セールスマスタープラチナ」に認定された。
「プライベートサービスデスク」では、「ユナイテッドアローズ オンラインストア」のみの年間購入額が一定以上の利用者を対象に、電話やチャットなどを用いて接客する。嗜好やライフスタイル(生活様式)に合わせた商品提案やスタイリング、アフターケアを行う。富裕層向けのサービス開発も進め、衣料や雑貨のほか、食や住まい、レジャー、学習などの分野も含めた提案を行う予定。
ユナイテッドアローズの2022年3月期第1四半期の単体売上高は229億1900万円。20年同期比121.5%となったが、一昨年の19年同期比では75.0%(収益認識基準変更の影響を除外後)。また、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準には至っていない。
逆に売上高の3割弱を占めるネット通販の売上高は68億800万円で、20年同期比74.4%と反動減となったものの、19年同期比では104.3%と伸長している。「ユナイテッドアローズ オンラインストア」はネット通販の売上高で35.1%(約23億9000万円)を占め、20年比78.8%、19年比135.7%となった。ほかは「ZOZO TOWN」が構成比42.5%、「楽天ファッション」が同比13.8%を占める。
ユナイテッドアローズでは22年春に向け、新たな自社ECサイトのオープンに向けた準備も進んでいる。
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