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TSIと北海道上川町が包括連携協定 アパレルが挑む新たな価値づくり

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端材を利用した生産と受注販売に注力

本協定締結の第一歩として、上川町の自然遺産や文化の保護に努め、自然をベースとした観光の促進や雇用創出を図っていく、と両者。具体的には、特産物をはじめとした“商品”と自然を生かしたレジャー“体験”を組み合わせ、「上川町×TSI」のオリジナル商品の開発を計画。モノ・コトを軸としたさまざまな側面で、自然と共生するサステナブルな社会の実現を目指すという。

特に“体験”については、以前から上川町が進めていた、アウトドア愛好者や自然の中での生活を求める人たちが集う「通年型山岳リゾートタウン」をテーマとした町づくりや、上川町の自然を利活用した観光振興プロジェクトも積極的に継続すると両氏。連携後はこのプロジェクトに、TSIの運営するアウトドアブランドが加わり、官民一体でレジャー施設やキャンプ場の整備、上川町ならではのアメニティ開発なども進める予定だ。

これらの商品や体験は、さまざまな地域企業と連携しながらの連続的な実施を目指すため、生産面では林業の過程で発生した端材の利活用を想定。また、販売面では受注販売を基本とすることで、無駄な生産活動を低減した持続可能な取り組みを目指すとしている。

今後の展開についてTSIは、「これまでのアパレルに見られる都市型事業だけでなく、地域社会との新たな接点を築き、ファッション企業として培ったノウハウを生かした課題解決やライフスタイルづくりに貢献したい。これらの活動は持続可能な発展に欠かせないもの。上川町との新たな価値を生む地域づくりを目指し、企業価値の向上に努める」と下地氏。

上川町の佐藤町長は、「町民、関係人口、社会の三方よしの状態を目指す」とコメント。「地域社会の活性化のために、全国に先駆けた関係人口創出モデルを構築していく。新たな都市部の企業とリソースを共有し合うことで、“日本一オープンイノベーションなまち”を目指す」とした。