カーシェアリングサービス「Anyca」を運営するDeNA SOMPO Mobilityは11月30日、2021年1〜10月時点で、20歳代の新規ユーザーが実数でも2020年を上回ったことを明かした。構成比でも61%を占め、前年から6ポイント増加した。カーディーラーなどが持つ法人車両をシェアする施策も本格化しており、新車の商品接点としても期待がかかる。
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2020年に「Anyca」ユーザーとして新規に登録した20歳代へのアンケートでは、84.5%が「クルマを保有したい/保有を検討中」と回答した。自動車工業会が2年に一度実施する消費者調査では、クルマを世帯で持たない男女の購入以降は3割強だった。
利用意向でも「20歳代のほうが、いわゆる『憧れのクルマ』に乗りたい気持ちが強い」(DeNA SOMPO Mobility)。利用数の多い車種を世代別に見ると、30歳代では上位に挙がらないマツダの「ロードスター」が6位、トヨタ自動車の「86」が13位にランクインしている。
実際に乗ることで買いたい気持ちが高まるのではないか――そうした効果に期待をかけるのがカーディーラーだ。貸渡しの対価を得ず、維持費を按分する共同使用契約として、「Anyca」は法人が所有する車両をシェアする取り組みを進めている。制度整備を進め、10月に本格化させた。
DeNA SOMPO Mobilityによると、11月30日時点で登録するカーディーラーは70社110店舗を数える。第三の試乗機会になるほか、クルマを借りるために販売店を訪れることになるため、来店のきっかけにもなっているという。
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