真っ白な新聞広告で「ウラオモテのない」企業姿勢を発信

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11月23日に、産経新聞大阪本社版の1面に掲載された突き出し広告。そこに書かれていたのは、「中面の広告は、印刷ミスではありません。」というメッセージだ。そして、新聞を開いてみると14面と15面は白いページで、その片隅に企業名と共に小さく「ウラオモテのないマンションデベロッパー」というキャッチフレーズが記されている。

 

産経新聞11月23日の14、15面の裏表が白い広告に。

15面の白い原稿の片隅に入ったキャッチコピー。

 
この広告を出稿したのは、兵庫県神戸市に本社を置く総合不動産・デベロッパーの和田興産だ。

「おもしろい企業広告を打ちたい、オリエンはただそれだけでした」と、企画を手がけた電通西日本 コピーライター 盛田真介さんとThree&Co. アートディレクター 福森正紀さん。企画のヒントになったのは、以前にクライアントが自虐的に話してくれたこと。「和田興産」という堅い社名から「怖そう」「怪しそう」などのネガティブイメージを持たれることがあるという。

「実際はそのイメージと違い、『新入社員に優しいホワイト企業ランキング』では上位常連であったり、何よりお客さまに対して正直かつ誠実に向き合うことを徹底する企業姿勢の会社です。そんなホワイトでクリーンで裏表のない会社であることを、『PREMIUM UNIQUE』を掲げる会社らしい独自性あふれるユニークな表現でメッセージできないか?と考えました」

膨大な量の企画を考えた中の一つが、「文字どおり裏も表もほぼない両面真っ白な原稿にするのはどうだろう?」というアイデアだった。

心がけたのは、広告的引き算を徹底的に追求すること。

「クライアントにも『紙面に載せるのは新聞社の考査上必要な要素のみにしましょう』という点をご理解いただきました。白紙の新聞広告は過去にもいくつかありましたが、両面白紙はあまりなかったのではないかと思います。ただ、新聞社も製版会社も両面での校正刷りは出せないとのことで、実際どのように掲載されるかはまったくシミュレーションできませんでした。そのため掲載当日、本紙を確認するまでドキドキしていました」

出稿当日はSNSを中心に、たくさんの驚きの声が集まった。

「紙面の写真をアップする人も多かったのですが、特筆すべきは両面白紙広告の臨場感を伝えるべく新聞をめくる様子を動画で投稿する人もいた点です。その投稿にもたくさんのコメントが集まっていました」

和田興産は、昨年3月にも産経新聞に難解迷路の新聞広告を出稿し、SNSで話題を集めた。この広告は、ニューヨークADC賞で入賞した。
 

スタッフリスト

企画制作
電通西日本神戸支社+Three&Co.
CD
川口修
AD
福森正紀
C
盛田真介
D
脇田紘之
PR
濵口昌彦
AE
住井達哉

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター

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