SUPER BEAVER 渋谷龍太の小説『都会のラクダ』ブックデザインのこだわり

11月26日、4人組ロックバンドSUPER BEAVER のボーカル 渋谷龍太さんによる初の小説『都会のラクダ』(KADOKAWA)が上梓された。高校生の頃のバンド結成から「メジャー再契約」に至るまでの約 16 年半のことを記した自伝的小説だ。

金の箔押しのタイトルは渋谷さん直筆。渋谷さんの強い希望により、糸井重里さんが帯コメントを寄せた。

 
ブックデザインを手がけたのは名久井直子さん。SUPER BEAVER との出会いは意外にも最近のこと。「ちょうど本書の装丁の依頼が来た頃、ラジオから流れた曲が、なんかいいな、この曲なんだろう?と思って表示を見たら SUPER BEAVER の『名前を呼ぶよ』という曲だったということがあって。そこから仕事中に聴くようになり、今ではすっかりファンになってしまいました」と話す。

カバーや表紙のイラストは、以前も渋谷さんのソロシングルのジャケットイラストを担当したオートモアイさんによるもの。都会の夜景を彷彿させる濃紺の背景に、ピンク色のラクダが沈む。

イラストと共に目に飛び込んでくるのは、金の箔押しのタイトル。「渋谷さんの字を見せてもらったら、日本語の筆記体のようなすごくいい字で。“とめ”や“はらい”のルールがあるようで無くて、あ、これは音楽と同じリズムなんだなと。この字を活かしたデザインにしようと考えていきました」。表紙とトビラ、そしてカバーをめくった背に渋谷さん直筆のタイトルを採用。カバーの背は渋谷さんの希望により、いくつかの書体候補から決定した。

帯色は赤。『MOTHER2』の大ファンだという渋谷さんの強い要望が叶い、糸井重里さんが帯コメントを寄せた。「MOTHER といえば、やっぱり赤色だと思って(笑)」と名久井さん。

改めて表紙をめくると、見返しは「渋谷さんに似合う色」として蛍光ピンク。表紙にはオートモアイさんによるラクダと洋梨、少女のイラストが柄のように並ぶ。渋谷さんがよく身に着けている柄シャツのイメージから着想を得たという。

見返しに採用した蛍光ピンク色は「渋谷さんに似合う色」と名久井さん。

表紙のデザインは、柄シャツから着想。

 
本文の組み方はオーソドックスだが、少し下に寄せて配置。「感覚的なことですが、そうするとカジュアルに見えるんです」。加えて、頁数はくだけたフォントで上部に配置し、遊びを持たせた。

本文は少し下に寄せて配置。その分余裕のある上部にページ数を記載した。

発売後、12 月 11 日に重版が決定した本書。デザイン面も渋谷さんらしさが詰め込まれた 1 冊となった。
 

スタッフリスト

ブックデザイン
名久井直子

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター

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